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週末だけのグローバル投資コラム

史上最大の中国不動産バブル崩壊迫る。アルゼンチン大統領候補ミレイ氏の謎。

ほぼ同じ内容の動画はこちら ↓↓↓

2023年08月18日21:25
投資戦略動画(公開用)20230818(29分)
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51286835.html

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【公開用アップデート概略】
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1. 史上最大の中国不動産バブル崩壊迫る
2. 強まる統制、逃げる外資
3. アルゼンチン大統領候補ミレイ氏の謎

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関連リンク
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日本、外需頼みの高成長 4-6月GDP実質年率6.0%増
2023年8月15日 21:35
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA152LB0V10C23A8000000/

中国不動産大手1兆円赤字 碧桂園、経営悪化が続々
2023/8/11 19:26
https://www.sankei.com/article/20230811-U2DORTLDGFIE5CMNMHXKQJKOSE/

中国経済の新たなリスク、碧桂園17%安−オンショア社債取引停止
2023年8月14日 10:56 JST 更新日時 2023年8月14日 13:30 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-14/RZCSUEDWX2PT01

中国シャドーバンキング大手を投資家不安視−傘下企業の支払い遅延で
2023年8月14日 15:09 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-14/RZD3E7T0G1KW01?srnd=cojp-v2

中国の信託会社の支払い遅延が市場を揺るがした理由−QuickTake
2023年8月15日 12:15 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-15/RZEUA7DWRGG001?srnd=cojp-v2

中融国際、数十の商品で支払い遅延−シャドーバンク問題浮き彫り
2023年8月16日 11:15 JST 更新日時 2023年8月16日 13:24 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-16/RZGO7AT1UM0W01?srnd=cojp-v2

2023年8月18日7:07 午前5時間前更新
中国恒大、米国で連邦破産法第15条の適用申請
https://jp.reuters.com/article/evergrande-chapter15-idJPKBN2ZS1MJ

2023年8月15日12:05 午後1日前更新
中国、若年失業率の公表一時停止 海外投資家の信認さらに低下も
https://jp.reuters.com/article/idJPL6N39W01Q?il=0

中国「政権転覆の内容禁止」 「生成AI」規則 あす15日施行
2023年8月14日(月) 21:26
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/662023?display=1

中国が株式売り越さないよう一部投資基金に要求、相場低迷で−関係者
2023年8月16日 17:48 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-16/RZH46AT0AFB401

2015年7月9日5:17 午後
コラム:中国株取引停止、「見せかけの市場」に拍車
https://jp.reuters.com/article/chinese-stock-column-idJPKCN0PJ0SA20150709

2021年9月4日
まんが『日本の歴史』でまさかこの人を見るとは思わなかった…なぜか日本バブル崩壊に登場する、中国株自暴自棄おじさん
https://togetter.com/li/1769342

アルゼンチン大統領選、予備選で独立系ミレイ氏が予想外の首位
2023年8月14日 15:30 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-14/RZDAXBT0AFB401

アルゼンチン、通貨切り下げと利上げ−「ミレイ」ショック火消し
2023年8月15日 0:11 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-14/RZDXV1DWRGG001

過激思想のミレイ氏、アルゼンチン政界と経済揺さぶるアウトサイダー
2023年8月15日 2:14 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-14/RZE07NDWRGG101?srnd=cojp-v2

「アルゼンチン版トランプ」はなぜ市場を揺さぶるのか−QuickTake
2023年8月15日 13:08 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-15/RZELVZDWX2PT01?srnd=cojp-v2

アルゼンチンのミレイ氏、デフォルト回避に全力−中銀は廃止へ
2023年8月17日 3:49 JST 更新日時 2023年8月17日 7:21 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-16/RZHYLKDWLU6801?srnd=cojp-v2

中国との関係凍結、メルコスルは脱退へ−ミレイ氏、外交政策も急進的
2023年8月17日 11:46 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-17/RZI8S2DWLU6801?srnd=cojp-v2

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【1. 史上最大の中国不動産バブル崩壊迫る】

最近、中国を応援してきたマスメディアがおとなしいです。

ゼロコロナ政策廃止後の「中国が世界経済の救世主になる」キャンペーンは
空振りに終わりました。

「中国株を買え!中国債を買え!」と煽ったのに、
逆に西側から資金流出が続いています。

「中国バブルが崩壊すると日本が地獄に落ちるぞ!助けろ!」
と言う人も少なくなってきました。

日本の4-6月実質GDPが年率6.0%増と好調な一方、
中国ではデフォルトが相次いでいるので仕方ないのかもしれません。

今週は中国不動産大手「碧桂園(へきけいえん 英: Country Garden )」が
1.1兆円の赤字を発表。

株価は19%安となり、債券11銘柄が取引停止となりました。

この会社は昨年末時点の負債総額が1兆4000億元(約28兆円)で、
プロジェクト数は恒大集団の4倍です。

ちなみに今週は恒大集団も米国で連邦破産法第15条の適用申請をしました。

また中植企業集団の傘下信託会社の一つである中融国際信託が
組成した高利回りの信託商品で支払いがデフォルト危機。

中国の信託業界は2兆9000億ドル(約420兆円)規模で、
うち中植企業集団の運用資産は約1兆元(約20兆円)だそうです。

日本の場合、信託「銀行」は銀行規制や監査があるため規制が甘いということはありません。

信託銀行が作る商品(投資信託など)は実績配当なので
「投資家が大損する」ことはあっても「信託業界の健全性」まで疑われません。

また正当な銀行でもあるので、「シャドーバンキング」とも言われません。

ただし実は日本にも「銀行でないただの信託会社」があり、
規制がそれほど厳しくない可能性はあります。

中国の「信託会社」は、どうやら規制が甘いらしいです。

家計の貯蓄を集めて融資したり、不動産や株式、債券、商品に投資したり、
すべての資産クラスを扱う中国の金融会社は他にないそうです。

それなのに規制が緩いのは不思議です。

さらに問題なのは、その言い訳がまるでサ〇商品のようなこと。

「新商品から得た資金を他の投資家への支払いに充てるという以前広く
行われていた慣行に幾分類似している」

なとど言っていますが、まるで「ねずみ講(ポンジースキーム)」のように聞こえます。

「この方法は数年前に規制当局によって禁止された」との書いてあるのですが、
それまで認められていたのでしょうか。

「持ち逃げ」「親会社や別の用途に流用」していてもおかしくないと感じてしまいます。

【2. 強まる統制、逃げる外資】

デフォルトが増える中で、中国はますます統制を強めています。

今週は若年失業率の公表一時停止。

通常は算出方法に問題があれば新しい方法を考えてから
古い方法を停止するはずですから、隠蔽目的でしょう。

また生成AIについて政権転覆を図る内容を禁止。

「国家政権転覆を先導し、社会主義を打倒し、
国家安全に危害を加える内容を生成してはならない」

と言っていますので、政府批判や共産主義批判は厳禁ということです。

今後もどんどんタブーが増え、
たとえ中国のAIが進化してもそこから知見を得ることは難しくなるような気がします。

また中国当局は、株式を売り越さないよう一部投資基金に要求。

2015年の中国株暴落の頃はネット証券から売りボタンが消えたり、
中国の機関投資家が売りを禁じられるなどしました。

今の中国市場はおそらくそれに近い状態です。

どんなに鈍い人でもヤバいと気付いて逃げているのです。

通称「あのおっさん」あるいは「上海株暴落のおっさん」が有名になった、あの時です。

あのときは一時1300銘柄、時価総額で2.4兆ドル相当超が売買停止となり、
1年以上そのままの銘柄もありました。

私は中国株を避けているため、その後どうなったかは知りません。

【3. アルゼンチン大統領候補ミレイ氏の謎】

アルゼンチン大統領選挙の予備選で、
独立系のハビエル・ミレイ下院議員が得票率で予想外の首位となりました。

開票率96%の時点でほぼ三つ巴です。

先に言っておくと、
アルゼンチンが破綻しようが立ち直ろうが世界の市場にはほとんど関係ありません。

しかし今回は国際情勢上、興味深い動きなので解説します。

ミレイ氏はリバタリアニズム(自由至上主義)を信奉していると言われています。

- 政府支出削減
- 臓器売買の合法化
- 貿易の開放
- 犯罪に対して厳格な姿勢。
- しかし銃器市場の規制緩和(?)
- 未成年収監の年齢の引き下げ
→ 人工妊娠中絶を非難
→ 中央銀行廃止。ペソに代わる米ドルの採用
→ 中国との関係凍結「社会主義者・国家主義者に対する闘い」

しかし下の3つについて、私の「妖気アンテナ」が鋭く反応します。

リバタリアンは政府の介入を嫌うので、
人工妊娠中絶や同性婚へ国家が介入することに反対します。

つまり中絶禁止に賛成するはずがないのです。

それなのにそんなことを言うのは、
おそらく中南米に多いカトリック勢力に配慮したからでしょう。

またリバタリアンは国家が通貨を管理することを嫌います。

だから金本位制や仮想通貨を好みます。

間違っても他の強大な国家である米ドルにしようとは言い出さないでしょう。

さらに中国はアルゼンチンにとって極めて重要な180億ドル(約2兆6300億円)
相当の通貨スワップ協定を結んでいます。

その中国を辛辣に批判し、関係を凍結するとしています。

支離滅裂で、ある意味本物のポピュリストなのかもしれません。

しかし私は、米諜報機関が支援しているのではないかと思ってしまいます。

なぜなら南米で中国が勢力を伸ばして共産化し、ドル覇権が揺らいでいるため、
それを覆すリーダーが必要だからです。

ミレイ氏や背後の組織は、明らかに「トランプ方式」を
意識して選挙に勝とうとしています。

「メイク・アルゼンチン・グレート・アゲイン(アルゼンチンを再び偉大に)」
の帽子を被るなどしています。

またマスメディアはトランプ氏に「破壊者」イメージを植え付けるため、
「南米のトランプ」などと同一視させています。

しかしトランプ氏の本質はビジネスマンであり、
これまでの発言から見たミレイ氏と全く違う感じがします。

もし背後に米諜報機関が居るとすれば、
ミレイ氏に人気が出てトランプ氏まで選挙で優勢になったら困るかもしれません。

しかしブラジルを自ら赤化させてしまったので、それを反省してアルゼンチンを
足がかりに南米を中国から取り戻そうと考えている可能性もあります。

私の考えすぎかもしれませんが、引っかかる点が多いのでこのように記録しておきます。

(終)

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2023年08月11日14:00
【週末だけのグローバル投資】兵法の基本:弱い者は真っ先に攻撃される。イラン、ロシア支援と引き換えに核技術得るか。
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51286769.html

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