やはりドットコムバブル型の米株上昇 (2)米国ユニコーンバブルは崩壊したか
今週は面白い話がありました。
新規上場(IPO)を控えたWeWork(ウィーワーク)の評価額が
約5兆円から8割以上も引き下げられたのです。
上場は延期となり、創業者は代表権のない会長へと降格させられました。
以下のようなことが問題視されたことが理由だそうです。
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赤字経営から脱却できないこと
経営者の上場前株式売却(利益相反)
自分自身や友人への利益配分(会社の私物化)
プライベートジェットに大麻を持ち込んだこと
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時価総額が10億ドル(約1080億円)以上で、
投資家に巨額の利益をもたらす可能性のある企業を
ユニコーン(一角獣)
と呼びます。
今年はそのような企業の上場が相次いで盛り上がっていたところで、
WeWorkが水を差してしまった形になっています。
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(3月 上場日時価総額値約1兆円)リーバイ・ストラウス LEVI
(3月 上場日時価総額値約2兆6千億円)リフト LYFT
(4月 上場日時価総額値約1兆8千億円)ズーム・ビデオ ZM
(4月 上場日時価総額値約1兆4千億円)ピンタレスト PINS
(5月 上場日時価総額値約7兆円超)ウーバー UBER
(6月 上場日時価総額値約2兆800億円)スラック・テクノロジーズ WORK
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弊社は正直、これらの大型上場に全く興味が湧きませんでした。
主な理由は以下の通りです。
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1. 売り手にとって最高のタイミングに見え、買い手に回れば養分にされそうな気がしたこと
2. 事業内容を聞いても、何兆円の時価総額にふさわしいとは思えなかったこと
3. ドットコムバブル時に比べると、創業者の熱意が薄いような気がしたこと
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1. については、その後の株価を見ればどうやら正しかったようです
2. については、私の感覚が古いだけかもしれませんが
「なんでこのビジネスでこの株価やねん」と思ってしまいます。
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3. についてはもう少し説明が必要かもしれません。
ドットコムバブル期の経営者は、IT革命の夢と理想に向かって突っ走っていました。
その創業者から仕事を奪ったら、あとは何も残らない感じの人々ばかりでした。
マイクロソフト・アマゾン・オラクルどこでもそうです(日本でも)。
ところがバブルが過熱すると、
それっぽい会社を立ち上げて上場で売り逃げする人々が増えました。
今年のユニコーンはそこまでひどくはないものの、
カネ・名声・贅沢などビジネス以外の関心事が大きい人々のような印象を持つのです。
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これらのことを調べるうちに、ふと思いました。
私が興味がなかっただけで、米国の「ユニコーンバブル」は十分に狂っていたのではないか。
それがおかしくなり初めて、ようやく「私までも」が知るようになったのではないかと。
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これによって米景気が腰折れするような気配は、今のところありません。
しかし株価が急落すると「逆資産効果」が働き、投資や消費が冷え込む可能性があります。
そう言えば、資金調達が厳しくなってFRBが
資金供給をしているというニュースも気になるところ。
私が知らないところでバブル崩壊が起こり、信用収縮が世界に広がる可能性はあるのか。
自分の能力を過信せず、さらに調べて行こうと思います。
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