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週末だけのグローバル投資コラム

やはりドットコムバブル型の米株上昇 (1)パウエルFRB議長も1990年代後半との類似性を指摘

今週の米国株はじり高で史上最高値に接近。

米金利上昇・米ドル高にもかかわらず上昇する(パターンa)となり、
強さを見せつけました。

一方で新興国が相対的に劣後し始めています。

リバーサル局面が一巡し、「本流」に戻りつつある感じがします。

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FOMCでは予想通り利下げに踏み切りましたが、大きな波乱はありませんでした。

それにしても米国の金融政策に対し、みな過剰な期待をしているような気がします。

トランプ大統領もそのひとりで、パウエル議長に対して不満を述べています。

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しかし米株が史上最高値圏にあるときに利下げするのも大サービスなのに、
追加利下げを催促するのは強欲です。

FRB内部でも意見が割れており、力強い労働市場と低いインフレ率に戸惑っている様子です。

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FOMC声明:利下げは経済・物価動向を考慮、設備投資と輸出は軟化
Bloomberg 2019年9月19日 4:20 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-18/PY1HP66K50XS01
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(略)委員会はフェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを1.75−2.00%に
引き下げることを決定した。

この行動は経済活動の持続的拡大、力強い労働市場、
および委員会の対称的な2%目標付近でのインフレ率推移が
今後最も可能性の高い結果だという委員会の判断を支えるが、
こうした見通しへの不確実性は続いている。

FF金利誘導目標レンジの将来的な道筋を慎重に検討しながら、
委員会は経済見通しに関する今後の情報が示唆するものを引き続き注視し、
力強い労働市場と対称的な2%目標に近いインフレを伴う景気拡大の維持に向け、
適切に行動する。(略)

 このFOMCの金融政策に対し、パウエル議長、ウィリアムズ副議長、
ボウマン理事、ブレイナード理事、クラリダ連邦準備制度理事会(FRB)副議長、
エバンス総裁、クオールズFRB副議長が賛成した。

この決定に反対票を投じたブラード総裁は、
今回の会合でFF金利誘導目標のレンジを1.50−1.75%に引き下げるよう主張した。

ジョージ総裁とローゼングレン総裁は2.00−2.25%での据え置きを主張した。(略)
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今回のパウエル議長の記者会見を読んでいたところ、
95年と98年のことに言及していました。

当時グリーンスパン議長が行った「予防的利下げ」によって
長期の経済成長を達成したとのこと。

今回もそれと同じ意図であり、長い利下げサイクルに入ったわけではないとのことです。

Transcript of Chair Powell’s Press Conference TranscriptSeptember 18, 2019
https://www.federalreserve.gov/mediacenter/files/FOMCpresconf20190918.pdf

(出所:セントルイス連銀)
https://www.stlouisfed.org/fomcspeak

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その部分で、「前回の記者会見で(At the last press conference)」と
書いてあったことが気になりました。

「前回(7月31日)にそんなこと言ってたっけ?」と思ったからです。

検索してみると当時の記事や分析がたくさん出て来ました。

他の人々が10年ぶりの利下げの意味を探ろうと分析していたときに、
どうやら私だけがぼんやりしていたようです。

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パウエル議長の小幅利下げ、1990年代のFRB成功体験を意識か
Bloomberg 2019年8月1日 12:25 JST 更新日時 2019年8月1日 15:32 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-01/PVJDEE6TTDS001
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(略)会見でのパウエル議長の発言は、
アラン・グリーンスパン議長時代の1995−96年、98年当時をほうふつとさせる。

米金融当局はこれら2つのケースで3回ずつ利下げし、
今回記録が破られるまで最長だった景気拡大を実現させた。(略)
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弊社は「この米株上昇は1995-2000年のドットコムバブル型」と言い続けてきました。

「米国の景気はタッチ・アンド・ゴーを繰り返し、終わりそうで終わらない」

「米ドルが上がると米株は少し上げ(パターンa)、
米ドルが下がると米株は大きく上げる(パターンb)を繰り返す」

「逆イールドになってもまだ米株は売るな」

「米国への資金集中による新興国クラッシュに注意せよ」

これらはすべて、当時の経験から読めたことなのでした。

パウエル議長まで弊社の考えに近づいているようで、ちょっと誇らしい感じもします。

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米中貿易戦争や他国の景気スローダウンは、米株にとってマイナスではありません。

むしろこの上昇相場を加速させる「燃料」となりえます。

ここから先は何に注意して、どんなサインが出るまで米株買いを続ければ良いのか。

今後も弊社の経験を交えつつ、適切に助言してゆきます。

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