米格下げ心配なし。売ったら踏み上げられる。米利上げで死ぬぞ?(新興国が)
ほぼ同じ内容の動画はこちら ↓↓↓
2023年08月04日19:37
投資戦略動画(公開用)20230804 米格下げ心配なし。売ったら踏み上げられる。米利上げで死ぬぞ?(新興国が)。(29分)
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51286702.html
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【公開用アップデート概略】
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1. 米格下げ心配なし。売ったら踏み上げられる
2. 本来は調達金利上昇で悪影響なのだが
3. 米利上げで死ぬぞ?(新興国が)
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関連リンク
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2023年08月03日23:13
パフォーマンス 2023年07月
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51286696.html
米が「AAA」格付け失う、フィッチ格下げ−「恣意的」と政府は反論
2023年8月2日 6:22 JST 更新日時 2023年8月2日 13:44 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-01/RYQDSBDWLU6801
米国はなぜ格下げされたのか、それは何を意味するのか−QuickTake
2023年8月3日 2:57 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-02/RYRMV1DWX2PS01?srnd=cojp-v2
主要国の国債格付けランキング
https://lets-gold.net/sovereign_rating.php
政府純債務残高(対GDP比)の推移(1980〜2023年)
(アメリカ, 日本)
https://ecodb.net/exec/trans_image.php?type=WEO&d=GGXWDN_NGDP&c1=US&c2=JP&s=&e=
フィッチ、ファニーメイとフレディマックを「AA+」に格下げ
2023年8月3日 8:23 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-02/RYSE4JT0AFB401?srnd=cojp-v2
トヨタのような超優良企業でも、日本国債の格付けが上限となりS&PでA+、ムーディーズA1
https://global.toyota/jp/ir/stock/rating/
バフェット氏、米国債を購入−フィッチの格下げ「心配いらない」
2023年8月3日 23:01 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-03/RYTEALDWLU6801
マスク氏、Tビル投資は「考えるまでもない」−バフェット氏に同調
2023年8月4日 8:03 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-03/RYU45DDWRGG001?srnd=cojp-v2
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【1. 米格下げ心配なし。売ったら踏み上げられる】
08月01日、フィッチレーティングが米国債をAAAからAA+に格下げしました。
そのため米10年国債金利は4.0%弱から一時4.2%近くにまで上昇しました。
S&Pもほぼ同じ理由で2011年に格下げしているため、
米国債をAAAとして残しているのはムーディーズだけとなりました。
フィッチの格付けはやや厳しいようです。
AAAの国として残っている国を見ると、フィッチが最も少ないです。
12ヵ国 ムーディーズ
10ヵ国 S&P
9ヵ国 フィッチ
格下げの理由として、「今後3年で予想される財政状況の悪化」
は納得できないでもありません。
確かに米民主党は「大きな政府」が好きなので、
予算を拡大したがる傾向があります。
新型コロナの影響で政府純債務対GDPは急増しました。
しかし「債務上限の対立と土壇場での解決が繰り返されてきた」
という点はどうでしょう?
米債務上限問題は金持ち夫婦のケンカと同じです。
彼らは「支払い能力(ソルベンシー)」も「現金化能力(リクイディティ)」
も全く問題ありません。
その金持ち夫婦が勝手に「毎月のカード使用額は100万円まで」と限度を設定し、
使い方で揉めているだけなのです。
カードの引き落とし日が迫ると「くだらないことに使ってんじゃねえ!」
「あんたこそ無駄を削りなさいよ!」と言い合います。
しかしお互いにカードを止められると困るので、
最後は「必ずギリギリで必ず妥協する」のです。
「ところで有権者のみなさま、最後まで頑張った私を見てくれましたか?」
とい言いたいだけの政治ショーです。
債務上限は彼らが勝手に決めたもの
「しゃあない。今月は120万円までに上限を上げるか」
と自由に動かすことができます。
それを周囲が
「あの夫婦が破産するぞ、ワクワク!」
「そうなれば商店街の売り上げが減る」
と騒ぐのは、まるでアホに見えます。
左派の人々は西側諸国の不幸が大好きなので、希望的観測で見てしまうのでしょう。
「Xデー」なとど騒いだ挙句、
つい数か月前に米株が踏み上げられたことも忘れたようです。
【2. 本来は調達金利上昇で悪影響なのだが】
本来、国債格下げは「増税」とほぼ同じぐらいの悪影響があります。
国債金利が上昇すると、国債を発行するときの利率が高くなります。
つまり利払い金額が増えるので、将来の税収がそれで喰われてしまうからです。
それは増税や行政サービス低下につながってしまいます
同様に民間企業の調達金利も上昇するので、コスト上昇や競争力低下につながります。
しかしその債券に投資をすると、高いリスクの代償として
高いリスクを利益を受け取れる「かもしれない」という期待があります。
ところで「増税」であるならば、その「金利として徴収した税金」
は誰が持っていくのでしょうが?
それは「投資家が持ってゆく」というのが答えです。
日本国債は日本国民がほとんど保有しているので、
金利が上がってもその利益は日銀や国内の投資家に回ります。
だから国富の海外流出が「まだ」少ないのです。
しかし外国の投資家が日本の債券を多く持つようになると、
金利上昇は国富の海外流出に直結します。
もうひとつ、「カントリーシーリング(国の天井)」
という言葉を覚えておくと良いでしょう。
これは「民間企業の格付けはその国の国債以下になる」というルールで、
国債が格下げされると超優良民間企業も自動的に格下げされてしまうのです。
そのようなルールがある理由は
(1)政府は理論上、民間の富を収奪できるから
(2)逆に政府が民間企業を救済するときも、政府の信用度が上限になるから
ではないかと思います。
このルールに従い、フィッチレーティングはすぐファニーメイと
フレディマックを米国債と同等の「AA+」に格下げしました。
トヨタのような超優良企業でも、日本国債の格付けが上限となりS&PでA+、
ムーディーズA1という最上級の格下げではなくなってしまいます。
しかしそれは海外の格付け機関から見ればそうなるだけで、
日本の格付け機関はトヨタにAAAの格付けを与えています。
国債の格下げはその国すべての企業や個人の調達金利に「玉突き的」な悪影響を与えます。
なぜなら通用、
民間企業は国債(T=Treasury)+αという形で調達金利が決められるからです。
たとえばAAの10年社債が「T+100bp」で取引されていれば、
米国債が3.7%から4.2%に上昇するとその社債の金利も4.7%から5.2%へ上昇します。
ベースとなる国債金利が上がれば、基本的にすべての金利が並行して上昇します。
つまりカントリーシーリングに引っかからなくても、
「その国の企業や個人はすべて」格下げによって調達金利が上がってしまうのです。
それでも格付けを鵜呑みにするのはとても危険です。
今の米企業の収益力や安定性を見れば、
米国債がデフォルトすると考えるのは全くナンセンス。
逆に「数字を鵜呑みにしたり」「数字しか見ない」のでは、
危険に思えるかもしれません。
たとえば中国・韓国の国債格付けは日本より上です。
しかし両国の国債金利は、日本よりずっと高いのです。
韓国は日本に「ドルスワップ」を執拗に求めてきた
中国はAIIBで「ドルによる出資」をかき集めようとしました。
両国とも「外貨が十分にあるのならそんなことはしない」
という行動を取っているのですぐわかります。
またサブプライムショック時は、AAAの債券が破綻したあとに格下げが行われました。
格付け会社が投資の損失について責任を取ることはありません。
だから投資家は債券を発行している組織の状況を見て、
「返済の意思と能力」を「自分で確認」しなくてはならないのです。
これについては今回、興味深いコントラストがありました。
というのも資金を調達する政府や銀行(デット側)は、
コスト増につながるので懸念や不満を表明していました。
イエレン米財務長官「格下げは恣意的であり最新でない」「決定に強く異議を唱える」。
バイデン政権当局者「奇妙で根拠がない」
サマーズ元米財務長官「奇妙であり場違い」
などです。
しかし株式投資家(エクイティ側)は米企業収益が強いことを知っているので、
調達金利が多少上がったところで影響はないと考えています。
バフェット氏やイーロン・マスク氏は「気にしない」と言いました。
私も彼らの考えに近いです。
米国の税引き後企業収益は対名目GDPは10%を維持。
これは1950年代以来の高さです。
この数字は景気が悪化すると収益は急減しますが、
今の米国の産業構造からは簡単に悪化するとも思えません。
それでもこの格下げによって、現場は大変な思いをするかもしれません。
先日のNASDAQリバランスと同じです。
たとえばAAA格にしか投資しないファンドがあった場合、
米国債を外すかどうかという判断をしなくてはなりません。
これは決めの問題で「ムーディーズがまだAAAだからセーフ」
「S&Pとフィッチが格下げしたのだから多数決でアウト」どちらもあり得ます。
もし「アウト」であれば大量の米国債を売らなくてはならなくなりません。
格付けごとに組み入れ比率に制限があるファンドも同じです。
たとえば「AAAを最低5割組み入れる」というルールがあり、
その半分を米国債にしていた場合、少なくとも25%のAAA債を買って
米国債なり他の債券を売らなくてはならないのです。
【3. 米利上げで死ぬぞ?(新興国が)】
そしてこの格下げによって米金利が上昇すると、
世界中からさらに資金が米国に集まると考えます。
AA+の高金利を、
実質AAAのリスクでもらえるのですから積極的に買うしかありません。
すると新興国から資金流出が加速し、ますます窮地に陥るのではないかと思います。
それが格下げのせいだとは言いませんが、
ロバの背骨を折る藁の一本であることは確かです。
先週はFOMCによる利上げで、短期金利が約0.25%上昇しました。
このとき会員さんには
おまえらまた金利上げたのか・・・死ぬぞ?(新興国が)
という画像を出しました。
今週は米国の格下げで、10年国債金利(長期金利)が約0.3%上昇しました。
だから続編を出そうと思います。
おまえら格下げされて長期金利も上がったのか・・・死ぬぞ?(新興国が)
(終)
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参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
このメルマガに関連したチャートが貼り付けてあります。
会員サイトではさらに盛りだくさんのチャート集があります。
2023年08月03日23:13
パフォーマンス 2023年07月
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51286696.html
2023年07月29日08:00
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