米国の分断と世界の混乱 (47)ICPO(国際刑事警察機構)も握った中国
米株が史上最高値を更新しました。
このことは一部の会員さんに対して「予言」した通りです。
短期取引が苦手な私も、今回は様々な条件が重なって妙な自信がありました。
結果的に予想が当たったことで、少しほっとしています。
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しかし、好調な米株とは裏腹に世界の緊張が高まっています。
中国が国際機関に与える影響か大きくなっているからです。
たとえばWHOやIMFが中国シンパであることは、
コロナ騒ぎや世銀レポート調査で明らかになりました。
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今週はそれに加えて国連特別報告者4人が
「モロッコで拘束されたウイグル族を中国に強制送還するな」と発表。
これは約1か月前、中国公安省(警察)の胡氏が
国際刑事警察機構(ICPO)執行部入りしたときから懸念されていたこと。
ICPOが亡命者を捕まえて中国に送還するのであれば、
世界中どこに逃げても安心できません。
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このニュースを聞いて、いろいろと繋がってしまいました。
たとえば中国の孟宏偉氏がICPO総裁を務めていた2016-18年に、
海外で逮捕された台湾人600人が中国に「強制送還」されていました。
ICPOのトップが命令したのであれば、
スペインやケニアも逮捕した台湾人を「中国に強制送還」したことも納得です。
ICPOは「誰を逮捕してどこに送還するのか」を決めることができるからです。
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中国がICPOの上層部に入るということは、
中国が国際的な警察権力を握るということ。
そうなればチベット・ウイグル・香港・台湾の人々に安住の地はありません。
また中国が「日本は中国の領土」と言えば、
海外で日本人を勝手に逮捕して中国に強制送還できるということです。
専制国家の監視網が、世界中に張り巡らされることを意味します。
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皮肉なのは、
そのように強権を振るった孟宏偉氏も2018年に中国で拘束されて辞任していること。
強権を振るうものは、さらなる強権によって失脚するのです。
まるで食物連鎖のようですが、
国際機関がそうなのですから我々にとっても無関係ではありません。
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このように、好調な米株とは裏腹に大動乱の予兆が強まっています。
弊社は引き続き「投資戦略」と「生き残り戦略」を提供します。
来年もよろしくお願いいたします。
(関連リンク)
拘束のウイグル族男性の中国送還停止を 国連特別報告者が声明
2021年12月27日 19時45分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211227/k10013406561000.html
中国の公安幹部がICPO執行委員に…「亡命者の摘発強化」と懸念の声
2021/11/26 20:29
https://www.yomiuri.co.jp/world/20211126-OYT1T50223/
海外で逮捕の台湾人600人超、中国へ強制送還=人権団体報告書
2021年12月1日
https://www.bbc.com/japanese/59486724
孟宏偉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://tinyurl.com/ysyyjywj
インターポール総裁の身柄拘束、中国政府認める
2018年10月8日
https://www.bbc.com/japanese/45781386
(終)
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目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画
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参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
このメルマガに関連したチャートが貼り付けてあります。
会員サイトではさらに盛りだくさんのチャート集があります。
2021年12月29日20:54
気になるチャート20211229 今年もありがとうございました
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51279722.html
2021年12月25日08:00
【週末だけのグローバル投資】米国の分断と世界の混乱 (46)「ウイグル強制労働防止法」でさらに厳しい踏み絵
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51279655.html
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