「マーケティング」売上に大差が出る商品のネーミング
2019/01/27
かつて、サントリーが出していた
“WEST”という商品はご存知ですか?
知らない方が大半ではないかと思います。
実際、私も最近まで知りませんでした。
それに対して、“BOSS”と
言ったらどうでしょうか。
これなら知っているという方も多いと思います。
そうです、缶コーヒーの名前です。
しかし、実はこの2つの商品。
名前を変えただけで、
どちらも同じ商品なのです。
“WEST”から“BOSS”に変えた理由は
単に売れなかったからなのですが、
名前を変えた途端に飛ぶように売れ、
たちまち売上が2倍になったそうです。
これには、
当時の担当者も驚いたそうなのですが、
この“BOSS”という商品のネーミングは
きちんと市場調査を行なった上で
生み出されたものでした。
元々の商品名“WEST”は、担当者曰く、
コーヒーを愛飲するターゲットがコーヒーを
よく飲むシーンの研究が足りなかったために、
コーヒーは西洋の飲み物やアメリカの西部劇のイメージ
という理由から、“WEST”という名前にしてしまったのだとか。
そこで、
缶コーヒーは購入する率が高い男性が
ターゲットであることから、
仕事に疲れて一服する時やオフィスで飲む時に
少しでもカッコイイ男を演出したいという
男性の深層心理に働きかけたネーミングとして
“BOSS”という商品名をつけたそうです。
その結果、
このネーミングが男心を刺激することになり、
プロモーションでもカッコイイ男が飲む
コーヒーであると伝え続けたことから、
売上が大幅に改善したのです。
ターゲットに合わせたマーケティングをし直し、
商品のネーミングを変えたことが売上をもたらしました。
あなたの商品の名前は、
きちんとマーケティングを行なって考えた、
ターゲットに響くようなものになって
いますでしょうか?
世界No.1マーケティングコンサルタントの
ジェイ・エイブラハムは、
“消費者の満たせるニーズを認識することが
大切で、市場の声を聞き、宣伝や販促で伝える
イメージを変えて、実験してみる必要がある”
と話しています。
商品内容がどんなに良くても、
プロモーションにお金をかけたとしても、
名前がわかりづらいものだったり、
ターゲットに響かないものであったら、
残念ながら、売上は伸びないのです。
もちろん、
これは企業規模に関わらず同じ事が言えます。
商品内容、プロモーションの方法を
考えることも大切ですが、
是非、商品を売り出す際には、
市場調査をして、そのターゲットが潜在的に
持っている心理を突くネーミングになっているのか、
最後まで確認を繰り返してください。
もしかしたら、あなたの自己満足で
終わっているかもしれません。