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週末だけのグローバル投資コラム

なぜFRBは金利を上げ過ぎるのか。雇用・賃金は下方硬直性のある遅行指標。米国が引締めている間に新興国が崩壊

ほぼ同じ内容の動画はこちら ↓↓↓

2022年10月13日18:21
投資戦略動画(公開用)20221013(16分)
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51283421.html

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【公開用アップデート概略】
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1. なぜFRBは金利を上げ過ぎるのか
2. 雇用・賃金は下方硬直性のある遅行指標
3. 米国が引締めている間に新興国が崩壊

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関連リンク
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2022年10月12日11:30
【週末だけのグローバル投資】会員レポートDEEP INSIDE 2022年10月号 「米実質金利上昇に耐えられない新興国」
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51283406.html

2022年09月13日17:22
弊社サイトにアクセスできず、ご迷惑をおかけしています
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/2022-09-13.html

キャシー・ウッド氏、FRBの政策ミスを警告−公開書簡
2022年10月11日 10:34 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-11/RJK98VDWLU6801

FOMC議事要旨、抑制的水準への利上げ支持−調整必要との声も
2022年10月13日 3:23 JST 更新日時 2022年10月13日 6:19 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-12/RJNJDUDWLU6801

米CPI、8月は予想上回る伸び−大幅利上げの可能性強まる
2022年9月13日 21:35 JST 更新日時 2022年9月13日 23:48 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-13/RI5ESADWRGG501?srnd=cojp-v2

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【1. なぜFRBは金利を上げ過ぎるのか】

今週は会員さん向けのレポートを出しました。

その中で弊社の見通し「三大潮流」は、変わっていません。

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1. ドットコムバブル型の米株上昇
2. 途中で新興国クラッシュ
3. 再ブロック化
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ただ少し違うのは、数か月前と違って

「米株がどんどん上がる」というよりも、「新興国クラッシュがさらにひどくなる」

と想定していること。

その原因のひとつは、
FRBが金利を引き上げ過ぎて景気を殺してしまうから(オーバーキル)です。

実はこれ、過去何度も起きている現象なのです。

今回もおそらく、
米国の金融引き締めに新興国が耐えられなくなって連鎖破綻するでしょう。

そのときに米国の金融引き締め政策が終わると予想しています。

私と全く同じことを、アークインベストメントのキャシーウッド氏が危惧していました。

「FRBが重視している二つの変数は、われわれの見方では遅行指数であるインフレと雇用」

「商品価格の下落や小売業者の在庫増加は逆に、デフレ不況を示している」

と、矛盾する経済指標のうち遅れる方を重視してしまっているというのです。

投資家の視点で見ると、これはまさに正論です。

「米国に限って言えば」インフレの心配はとっくになくなり、企業収益鈍化に懸念が移ってます。

(ただし米国以外のインフレ懸念は根強く残っていますが)

米国で気になるのは賃金や家賃のインフレですが、
それを見て政策を決定すると先を見誤ると私も思います。

【2. 雇用・賃金は下方硬直性のある遅行指標】

というのも雇用・賃金・家賃などは「遅行指標で」かつ「下方硬直性がある」からです。

たとえば雇用は今いる人々だけで仕事がこなせないようにならないと雇いません。

クビにするのは業績が悪くなって、人件費を払えなくなった時です。

賃金は一度上がったら下がりません。下がるときはクビになる時です。

家賃も一度上がったらなかなか下がりません。下がるのは空室が増えた時です。

つまり「これらが下がるまで引き締めを続けると、
景気がかなり悪化した後になる」ということです。

しかしFRBには説明責任があるため、
景気が悪化してからでないと引き締めをやめることができません

だからどうしても、後手を踏んでしまうのです。

それでも9月FOMC議事録では

「追加引き締めペースを調整することが重要であろうと幾人かの参加者が指摘した」

メンバーがいたそうです。

米国だけでなく、他国のことにも目を配るべきという指摘でしょう。

しかし米国だけでなく、ほとんどの国は自国の都合で動きます。

新興国がヤバいからと、利上げを止めるわけにはいかないのです。

したがって最近の米当局者の発言は「新興国が連鎖破綻するまで金利を上げる」
と私には聞こえます。

【3. 米国が引締めている間に新興国が崩壊】

私が最近思うのは「CPIコア指数って意味があるのか?」ということです。

コアCPI指数はCPI総合指数に1-3か月遅れて動きます。

また変動が大きいからとエネルギーや食料品を除いても、
現実にはその分だけ家計はダメージを受けています。

コア指数が上がってないからと言って、現実にはなんの安心材料にもならないのです。

そして7月と8月に、CPI総合指数は前月比でほぼ上がっていませんでした。

今日の9月CPIも

「下げ始めたCPI総合指数を見るのか」

「上昇を続けるCPIコア指数を見るのか」

と解釈の違いが分かれる気がしています。

しかし私としては「遅行指標で」かつ「下方硬直性がある」指標を
判断材料にすることをお勧めはしません。

(終)

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参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
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2022年10月13日18:21
投資戦略動画(公開用)20221013
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51283421.html

2022年10月12日11:30
【週末だけのグローバル投資】会員レポートDEEP INSIDE 2022年10月号 「米実質金利上昇に耐えられない新興国」
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51283406.html

2022年10月08日08:00
【週末だけのグローバル投資】米国の分断と世界の混乱 (82)ウクライナ、リマン奪還で反攻加速
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51283351.html

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