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週末だけのグローバル投資コラム

米中通商協議のゆくえ (5終)いずれ米国から協議を打ち切る

今週は米中協議の進展が疑問視される報道が相次ぎました。

中国が消極的 → 合意してもトランプ大統領は制裁関税は解除せず
 → 合意の可能性は高くない

という順番です。

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中国が通商協議で積極姿勢を後退、米当局者が懸念
2019年3月20日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-19/POMJIM6JIJUO01
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米中貿易交渉合意でも対中制裁関税 解除せず トランプ大統領
2019年3月21日 8時59分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190321/k10011855651000.html
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米政府当局者、中国との貿易協議で早期合意の可能性高くない
2019年3月22日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-22/POQX4U6TTDS001
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これは弊社の予測通り。

実際のところ米中協議はほとんど進展していないのに、

「このままでは世界経済が危険」

「本当はすぐ合意できるのに、米国側が難癖をつけている」

「不況になるのはトランプ大統領のせい」

「だから米国が制裁関税を取りやめる必要がある」

と、中国シンパがマスメディアを使って騒いでいただけだからです。

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しかし何か月も時間稼ぎをすれば、
みな報道そのものに疑問を持つようになります。

さらにその中で米株が戻り高値を更新してしまったとなれば、

「米国が制裁関税をやめないと世界が破滅する!」

というウソがバレてしまいます。

そこでひとつ、
「ガス抜き」そして「揺さぶり」を入れる必要があると思ったのでしょう。

それが今週の報道であったと分析しています。

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実のところ、「合意順守が確認できるまで中国への関税を維持する」
というトランプ大統領の姿勢は変わっていません。

これは北朝鮮核交渉の失敗を繰り返さないために当然です。

というのも北朝鮮は「支援してくれたら(制裁をやめたら)核を放棄する」
と言ってきました。

しかし支援や制裁解除などの利益を得ると、
すぐに約束を破って核ミサイルを開発し続けました。

米国の歴代政権はその手口で25年以上も騙されてきたのです。

だから中国が「先に関税を引き下げてくれたら合意を守る」と提案しても、
全く信用されないのです。

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米国側はようやく、中華流交渉術への対処法に気付いたのかもしれません。

それは

「契約や条約を結んだからと安心せず、
相手の『実際の行動』に応じて利益を与える(あるいは不利益を緩める)こと」

決して先に譲歩したり、先にカネやモノを渡してはなりません。

そんなことをすれば彼らは義務を履行せず、
別の理由をつけてゴネ続けるでしょう。

それどころか良いカモだと思われて、
あらゆる難癖をつけられるようになってしまいます。

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どうやら彼らの社会は「支配と服従」が基本で、
「約束を守ってお互いに利益を得る」という感覚が薄いようなのです。

ひょっとすると「自分が利益を得た喜び」よりも、
「相手が利益を得た苦痛」のほうを大きく感じるのかもしれません。

なぜ相手の利益を苦痛に感じるのかは不明ですが、
社会的信頼度が低いからかもしれません。

相手が大きくなると、いずれ自分のほうが潰されると恐れているのでしょうか。

あるいは相手が得た利益まで、
何とか自分が独占できないか常に考えているからでしょうか。

とにかく、先進国民同士のルールや約束事は全く通用しないのです。

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日本はこれで何度も痛い目に会い、
いまや韓国のクレームや要求に聞く耳を持たなくなっています。

マスメディアが「仲直りしろ!」と強要するため、
彼らの信用まで地に落ちています。

同じことが先進諸国と、中国・北朝鮮・韓国など
中華文明圏との間で起こっているのです。

先進国で中華流交渉術を知る人が増えたのであれば、
これは当然の動きと言えるでしょう。

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「話せばわかる」「約束が守られる」と想定して良いのは、
ぜいぜい先進国同士だけ。

我々にとっては当たり前のことでも、他の国はそれすらできないのです。

米中協議はいずれ米国側から交渉を打ち切るだろうと弊社は予測しています。

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