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週末だけのグローバル投資コラム

米国の分断と世界の混乱 (41)米中、口先では仲直りした風だがお互い信用していない

2021/11/27

先週は

「支持率急落のバイデン氏は中国に接近し、オバマ外交の悪夢が再来するリスク」

に対して注意を呼びかけました。

今週は米国バイデン氏は中国の習近平氏と、
オンライン首脳会談で「協力の必要性を議論」。

そしてすかさず中国CCTVは「米国は台湾独立を認めないと言った」
と勝手に発表されました。

米国は「台湾への態度は変わっていない」と弁明しましたが、
またもや中国に「会談したこと自体」を利用されています。

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このようなことは、特に中国・韓国・北朝鮮などの中華文明と会う時は
注意しなくてはなりません。

彼らの希望を「決定事項」として勝手に発表されてしまうからです。

日本は過去、何度もこの手に嵌められて煮え湯を飲まされてきました。

だから特に用がない限り、合う必要はないのです。

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この報道だけ見ると、中国はうまくやっているようにも見えます。

米国の矛先を中国ではなく、
ロシアや環境問題にそらすことに成功しつつあるかのように見えます。

親中派の大御所であるキッシンジャー氏は、
さっそく「米中首脳会談、衝突回避に向けた良いスタート」と歓迎しました。

米国は原油価格を抑え込むため備蓄放出を日中韓に要請しましたが、
前向きな返事をしたのは中国だけでした。

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しかし一方、米国は冬季北京五輪を外交ボイコットすることを決定しました。

「選手団は送って競技を行うが、政治家は送らず社交や外交はしない」
という意味です。

表面上は仲良くしつつ中国には行きたがらないのですから、
米国がどう思っているかは明らかです。

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そして中国も外国技術を排除して国産と置き換える方針を固めています。

これは旧ソ連技術団を追い出して、大躍進を招いたことを彷彿とさせます。

「お前にもう用はない」と外国人を追い出したあと、
どうにもならなくなって経済が崩壊するのです。

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これらの事象を見ると米中は、
口先では仲直りしたふりをしながら再ブロック化は止まらないようです。

それぞれが経済圏を構築するのであれば、先に崩壊するのは中国でしょう。

独裁国家の行き着く先は、
14年で米ドルに対して約10分の1になったトルコリラが示しています。

トルコへの投資が危ういことを、
私はすでに5年以上前の2016年に指摘していました。

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オバマ政権の大失態。「逆トルコ革命」で世界は大混乱へ
2016年07月20日11:20
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51212421.html
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一般論として、言論の自由がなく情報や分析が広がらない独裁国家は投資家の天敵です。

くれぐれも今、中国文化圏に投資するのはやめてください。

下がった時がチャンスと思って投資したら、
逃げられなくなってしまう可能性が高いのです。

(終)

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2021年11月19日16:01
気になるチャート20211119
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51279179.html

2021年11月13日08:0
【週末だけのグローバル投資】米国の分断と世界の混乱 (40)支持率急落のバイデン氏は中国に接近。オバマ外交の悪夢再来か。
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51279097.html

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