ロシア国債/ロシア軍/フェイクニュース ~ロシアはとんでもない情報戦を展開している
・ロシア国債 格付けを2段階引き下げ「Ca」に
・ロシア軍 ロシア軍がシリアで兵士募集
・フェイクニュース ロシアがフェイクニュースを多数投稿
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▼ウクライナはかつてのシリアの二の舞になる可能性がある
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米国の格付け会社ムーディーズは6日、
ロシア国債の格付けを2段階引き下げて
「非常に投機的」にあたる
「Ca」にすると発表しました。
またフィッチ・レーティングスも8日、
ロシア国債の格付けを
投機的水準の「B」から
さらに引き下げて「C」とし、
デフォルト寸前との見方を示しました。
プーチン大統領は
ウクライナへ無差別攻撃を始めています。
当初は軍事施設だけが
攻撃対象だと発言していましたが、
民間施設、病院などが
攻撃されており
とんでもない事態になっています。
こうしたプーチン大統領の動きを見ていて、
私はウクライナが
シリアのような状態になる可能性があると
懸念しています。
かつてロシアは
アサド政権を救うため、
同政権による
化学兵器、生物兵器を用いた無差別攻撃を
黙認しました。
ロシアの侵攻を受けて、
ウクライナからの難民は
日に日に増えており、
西側諸国の方へどんどんと広がっています。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると
現地時間9日午前0時時点で
ウクライナで殺害された市民は
少なく見積もっても516人、
その内子どもは37人とのことですが、
私がニュース番組を見ている限りでは
実数はもっと多いのではないかと感じます。
プーチン大統領としては、
ウクライナに対して
無差別攻撃をすることで、
ウクライナの戦意を
喪失させようという
意図があるのでしょう。
しかしウクライナは
決死の覚悟で抵抗姿勢を見せていて、
戦意を喪失する様子はありません。
これはロシアの想定を
上回っている状況だと思います。
ロシアとしても
当初予定されていた戦力を
ほぼ全て投入したものの、
状況を打開できずにいます。
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▼シリアで兵士が集まっても、ロシアの思い通りになるかは疑問
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米国国防総省のカービー報道官は7日、
ロシア軍がシリアで
兵士を募集しているとの見方を
示しました。
ロシア軍は
ウクライナ国境に集結させた部隊の
ほぼ全てを
ウクライナ国内に投入していますが、
キエフやハリコフなど
都市部への進軍が
停滞しているのを受けて、
外国人部隊の追加投入で
戦力の増強を図る考えとのことです。
兵士の募集条件は、
週400ドル、月収20万円ほどのようです。
この金額だけを聞くと、
こんなコンビニのアルバイトのような金額で
兵士が集まるのかと思う人も多いでしょう。
しかし、実際リビアでは
似たような条件で
兵士を募集していましたし、
シリアでもこのぐらいの報酬で
兵士が集まってくる可能性は
あると思います。
ただし、そのような兵士が、
果たしてロシアが求める仕事を
きちんとこなしてくれるのかというと、
私はその点に大いに疑問を感じます。
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▼フェイクニュース、情報統制、ロシア国内は恐ろしい事態に
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米国の報道機関であるプロパブリカは、
ロシア側が
ウクライナ側の嘘を暴くという
フェイクニュースを
多数投稿しているとする記事を
掲載しました。
ウクライナの親ロ派勢力などが
SNSで流している映像は
フェイクニュースが多いと指摘。
映像に含まれる日付などの
メタデータで真偽を判別できるものですが、
ロシア側はこうした映像で
話題を集めておき、
ロシアの国営メディアで
報じることが狙いとしています。
私は毎朝
ロシアのニュース番組を見ていますが、
明らかに様相が変わりました。
アナウンサーの顔に
緊張感が溢れています。
「もし何か間違ったことを言ったら
自分もひどい目にあわされる」
というような
切羽詰まった表情に見えます。
そのためニュース番組として、
全く面白くなくなりました。
これは中国への緊張感がある
香港のニュース番組も
まったく同様ですし、
中国や北朝鮮のニュース番組は
言わずもがなといったところでしょう。
そして、ロシアは、
「ウクライナが
生物兵器を開発している」
あるいは
「ウクライナは
核兵器を使おうとしている」など、
フェイクニュースを
意図的に流しています。
これらのフェイクニュースは
今後の事態に対する伏線にもなっています。
例えば、
ロシアが生物兵器を使った時には、
「ウクライナに対抗するため」
あるいは
「ウクライナの生物兵器から漏れた」
などと言うことができるでしょう。
正直言って、
とんでもない情報戦を
展開していると思います。
こんなフェイクニュースに溢れ、
ロシア国民は
何が正しいのかを
見極められず、
混乱していると思います。
例えば、
ウクライナの病院が破壊された映像を、
ロシアでは
「ウクライナ側が破壊した」と
報じていますが、
それを信じてしまっているロシア国民も
少なからずいるはずです。
さらに、ロシアは国民が
インターネットで
勝手に海外のニュースを
見ることができないように
アクセスを遮断して、
情報統制を敷いています。
ロシアがウクライナ侵攻を
開始してから、
一部の若者が
反戦デモなどの行動を起こしましたが、
片っ端から拘束されてしまっています。
そして、
表向きには
「プーチン大統領、ご苦労さま」と
言わなければならない状況になっていて、
非常に恐ろしいと感じます。