「マーケティング」顧客集客に焦点するより顧客満足度に目を向ける
2019/01/26
もう、5年前になりますが、お台場にレゴブロックの屋内型の商業施設
「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」がオープンしたときの話です。
当時、レゴブロックのテーマパークは世界で4か国目。
他にはイギリス、ドイツ、アメリカに計7か所あり、
日本のレゴランドは世界で8番目で、アジア初進出でした。
ご存知ない方にこのレゴランドが
一体どんなテーマパークになっているのか
簡単に説明します。
アトラクションは、
東京タワーや東京スカイツリー、国技館、東京ドームといった
東京各地の名所をレゴブロックで再現したジオラマ「ミニランド」、
3Dの飛び出す映像+身体で臨場感が体感できる「4Dシネマ」、
レゴでレースカーを組み立て、完成後にテストトラックで
タイムを計ることのできる「レゴレーサー」、
レゴ工場を見学できる「レゴファクトリー」に
レゴブロックで自由に遊べる「プレイグランド」
などなど、多彩なアトラクションが用意されています。
子供はもちろんレゴファンなら訪れたい
テーマパークの内容です。
しかし、、、
当時、テーマパークは黒字企業も増えていましたが、
一時期は赤字企業が多く、「テーマパーク=儲からない」
と思われていました。
実際、岡山県の倉敷チボリ公園などバブル期に作られた
テーマパークが幾つも閉鎖、倒産をしています。
ハウステンボスが会社更生法の適用を申請したニュースや、
その後エイチ・アイ・エス会長の澤田秀雄氏が
スピード再生を果たしたニュースも、話題を集めましたね。
しかしそういった経営難のテーマパークがある一方で、
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドのように
黒字経営を続けているテーマパークがあるのも事実です。
当時、オリエンタルランドの2011年度決算は、
震災があったにもかかわらず、
最終利益が321億円と過去最高を記録。
一体テーマパークはどのようにして
収益を上げているのでしょうか?
テーマパークに関わらず、会社の売上は、
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売上= 顧客数 × 客単価 × 購入頻度
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で表すことができます。
売上を伸ばすには顧客数か客単価、購入頻度を
増やせば良いというわけです。
東京ディズニーリゾートの場合だと、
入園チケットやアトラクションでお金を稼ぐのではなく、
施設に長時間滞在してもらい、高利益の飲食やグッズを
沢山買ってもらうことで収益を上げています。
例えばディズニーランドはレストラン以外にも
アイスやポップコーン、チキンなど食べ歩きできる
食べ物が揃っていますよね。
また、逆に言えば、顧客をたくさん集客出来なくても、
商品購入単価を増やすことさえできれば、
集客力に関係なく売上を伸ばすことだって可能なのです。
もちろん、「1度来たら満足」とならないよう、
何度も足を運んで頂くために、飽きさせない工夫も必要ですが
売上を伸ばすには、いかに入場料以外で売上を伸ばすかが
重要なカギとなってきます。
また、これはテーマパークだけに限らず、
他の企業でも同じことが言えます。
どのようにお客様に「ついで買い」をしてもらい、
1回の購入単価を上げるのか?
どのようにして顧客満足を増やしながら顧客に
商品を買ってもらうのか?
あなたの会社では、どんなことが出来ますか?
売上を伸ばすために「顧客の集客」に
焦点をあてるのも勿論大事ですが、
是非一度、集客だけでなく商品の
購入頻度や購入価格にも目を向けてみて下さい。
あなたが考えている以上に、
あなたにできる事が沢山あるはずです。