「マーケティング」プライベートでも活用できるマーケティング
2019/01/27
私がマーケティングの世界に入って
1年と少しが経ちますが、
学べば学ぶほど、マーケティングというのは、
ビジネスだけではなく、日常生活や旅行先でも
役立つなというのが最近の実感です。
これは、以前東欧にある、
ブルガリアを訪れた時の話です。
私は心奪われるほど美しいフレスコ画が、
ブルガリア正教の聖地である「リラ修道院」にあると知り、
そこへどうしても行きたくて、計画していたのですが、
調べると、この修道院へは観光の拠点となる
首都ソフィアから120kmも離れており、
しかもそこに行ける唯一の交通手段であるバスも、
1日2往復しか無いという有様でした。
そして、いざ、ブルガリアに行ってみると、
英語はほとんど通じず、ブルガリア語は
キリル文字(例:Кириллица)で
全く分かりませんでしたが、
時間に余裕を持っていたのが幸いで、
何とか、あの写真で見た美しいフレスコ画を
堪能することが出来ました。
それはそれは綺麗で、時間を忘れるくらい
見入っていた私は、このとき、
ある重大なことに気付いていませんでした。
それは、終バスの存在です。
終バスの時刻は15時とのことでしたが、
今の時刻は手元の時計で14時45分。
英語がほぼ通じない世界。
キリル文字も意味不明。
そんな恐怖から、
普段なら有り得ない速さでダッシュして、
バス停に到着しました。
時計を見ると、14時50分。
「なんとか間に合った~!」
なんて思っていたのもつかの間。
付近を掃除していた初老の男性が、
なにやら片言の英語で伝えようとしています。
「バス、行く」
最初はよく意味が分からなかったのですが、
要するに終バスが行ってしまったようです。
「終わった・・・」
最初はそう思ったのですが、それでも生きてホテルに帰ろうと
すぐに頭を切り替えて、ヒッチハイクをすることにしました。
しかしながら、「リラ修道院」は一本道しかなく、
しかも行き止まりとなっているため、
参拝者の車しか来ません。
一般に成功率は低いとされるヒッチハイクですが、
生きて帰るために失敗は絶対に許されなかったので、
如何にして成功させるかに考えを集中させました。
そこで、参考にしたのが、
世界No.1マーケティングコンサルタントの
ジェイ・エイブラハム氏が提唱するマーケティングです。
・ターゲットを絞って見込みある顧客にアプローチする
・顧客に真実を伝える
主に、ジェイが言う以上の
2点をポイントに実践してみました。
まず、私は見込みとして
「若い男女のカップル」
という仮説を立てました。
なぜなら「若い男女のカップル」の場合、
まだ外国人という存在が珍しいブルガリアで、
異文化交流などに興味があったり、
男性側からすると、彼女に良いところを
見せたいという男心をくすぐれることから
この層に絞りました。
10分ほど駐車場で待っていると、
参拝を終えた若いカップルが現れたので、
声をかけてみることにしました。
ここで、「顧客に真実を伝える」という
2点目のポイントの登場です。
しかし、これがかなり重要。
というのも、嘘をつかないまでも、
真実を伝えずにただ乗せて下さいというのでは、
不審者扱いされ、かなりの確率で失敗するからです。
実際、日本でヒッチハイクをした時には、
状況などを伝えずに、ただ乗せてほしいと
伝えていただけだったので、よく失敗していました。
そこで、今回は
“美しいリラ修道院を見に
日本から訪れたが、終バスが行ってしまった”
という事実を先に伝えることにしました。
すると、
「そういうことなら良いよ!遠いところからようこそ!」
と、英語もペラペラで、快諾してくださいました。
一発で成功です。
このようにしてマーケティングのお陰で
無事に宿泊先に帰ることができたのですが、
マーケティングの力を付けることは、
生きる上でもかなり役立つのです。
今回はプライベートでのマーケティング活用法を
お伝えしましたが、ビジネスにおいても、
当然ながら大きな効果を発揮します。
あなたの売上アップを偶然のものではなく、
必然のものとできるよう、
マーケティングをしっかり身に付けてみて下さい。