「マーケティング」既存商品を組み合わせて新商品を作る発想
2019/01/26
以前から、セミナーのコラボレーションを
よく見かけます。
例えば、
■Webディレクター×コピーライター
■Webデザイン×イラストレーター
■マーケティング×営業
などです。
複数のセミナー講師が手を組み、
親和性の高いコンテンツを結びつける事で、
1つのパッケージセミナーとして商品にするのです。
顧客も多くを学ぶことができますし、参加する方も、
一度で多くのことを学ぶことが出来るので、
様々な点においてメリットがあると思われます。
セミナーを例に挙げましたが、
市場には、商品やサービスを組み合わせたものも
数えきれないほどありますよね。
ジェームス・W・ヤングの著書である
『アイデアのつくりかた』は、1940年に出版されてから
今に至るまで、数十年売れ続けているロングセラーです。
この書籍に記載されているアイデアの生産課程の1つに、
「データの組み合わせ」というものがあります。
同様に、コンテンツ同士を組み合わせることで、
新しいアイデアが生まれ、
それが新商品や新サービスになり得るのでしょう。
コンテンツを組み合わせる際、
通常であれば、親和性の高いもの同士を組み合わせます。
上記で紹介した、マーケティング×営業のセミナーなんかは、
戦略から戦術までの一連の流れを押さえていますので、
非常に親和性が高いと言えるでしょう。
・・・・しかし、
親和性の高いもの同士の組み合わせには
限界が存在するとも考えられます。
親和性の高いもの同士を組みわせたとしても、
そういった商品やセミナーは、
既に誰かが取り扱っている事が
予想されるのです。
そうなると、差別化が必要です。
差別化をするとなると、
一筋縄では行きませんし、
多大な労力が必要となります。
そこで、1つの案として参考にして頂きたいのが、
「逆に、親和性のないものと無理やり組み合わせてみる」
という事です。
逆のベクトルにあるもの同士を組み合わせることで、
結果的に、誰も予想しなかった革新的なものを
生み出す事も出来るのではないでしょうか。
歴史上にも、似たような事例が存在します。
アイスクリームが発明されたのは、紀元前2000年ですが、
アイスクリームコーンが生み出されたのは、
3900年も経ってからだと言われています。
紀元前2600年にはパンが存在し、
そのはるか以前から肉を食べていたにもかかわらず、
人間が初めてこの二つを合体させてハンバーガーを作ったのは、
それから4300年も後のことだったと言います。
近代的な水洗トイレがつくられたのは1775年でしたが、
その82年後の1857年になってやっと、
トイレで使うトイレットペーパーが考え出されたと言います。
世の中にあふれる商品もサービスも、
全てアイデアの種です。
これらの全てを組み合わせる事が出来ると考えると、
ビジネスの可能性は無限大であると言えます。
最近は、バスケットボール×講演会
なんていうのも出てきたみたいですね。
今抱えているビジネスを何かと組み合わせて、
新しいビジネスが出来ないか、
一度考えてみると良いかもしれません。
ジェームス・W・ヤングの著書
『アイデアのつくりかた』