「マーケティング」売上を上げるために商品価値を正しく伝える顧客教育方法。
2019/01/27
わらしべ長者と言えば、日本の昔話で、
「ある一人の貧乏人が物々交換で
ワラから、最後には大金持ちになった」
という話で有名ですが、
私も海外で5円玉を様々なものに変えていくという
現代のわらしべ長者にチャレンジしてみました。
実践してみた国は
【ヨーロッパ】
・ブルガリア
・セルビア
・アイスランド
【アジア】
・ベトナム
【中東】
・イラン
・トルコ
以上の6ヶ国。
3地域6ヶ国で
5円玉は何に変わったのか。
ここでのポイントは、
世界No.1マーケティングコンサルタントの
ジェイ・エイブラハムから教えてもらった
「教育」という概念。
ビジネスでは、商品及びサービスの価値を
顧客に正しく伝える(教育する)ことによって、
購入率が上がるというジェイの戦略をここでも
取り入れてみました。
そして、手始めに貨幣としての5円玉ではなく、
外国人が感じるであろう5円玉そのものの価値を探るべく、
まずは、5円玉のメリットとデメリットの分析から。
以下に5円玉に対する私の個人的な見解を記します。
（あくまで個人的な見解ですので、ご容赦下さい）
～ 5円玉のメリット ～
・海外では珍しい穴あきの硬貨
⇒ネックレスにもできる
・金色に光を放つ神秘
・日本の硬貨で唯一漢数字のみの記載
（それ故に、漢字圏でない外国人は読めない ＝ 珍しい）
・精巧なデザインと高度な貨幣製造技術
～ 5円玉のデメリット ～
・硬貨として、日本円で5円の価値しかない
・日本以外で使用できない
・あまりにも少額なため、両替も困難
（以上により、コレクションとしての価値しかない？）
以上の点を踏まえ、これら全てを伝えた上で、
どこまで5円玉が通用するか試してみました。
まず、ヨーロッパの国。
ブルガリア、セルビア、アイスランドの
3ヶ国で試してみました。
その結果、
ブルガリアでは、お菓子を貰うこと、
タクシーに無料で乗車することに成功。
（タクシーは、いわゆる白タク）
セルビアでは、セルビア正教の教会の入場料免除。
アイスランドでは・・・隣国のデンマークが
穴あきの硬貨を発行しているということで、
5円玉に価値を見出してもらえず失敗しました。
次に日本からも近い、アジア。
ベトナムの1ヶ国でのみ実施しました。
結果は、5円玉に興味を持ってくれた女性が
100,000VND(≒500円)に替えてくれました。
5円が約100倍になったのです。
（ベトナムでは、ミネラルウォーター500mlで約4円です）
ちなみに、この女性にはいろいろとお世話になったので、
お礼に1,000円札を渡そうとすると、5円玉のほうが
珍しいからと、5円玉を取っていきました。
最後に中東はイランとトルコ。
中東は現在日本ブームが巻き起こっていて、
5円玉の特徴を説明すると、たちまち、
「欲しい」という人が集まりました。
特に顕著だったのはイラン。
その5円を交換してくれないかと、
あちらこちらからアプローチしてきました。
そして交換したのは、
・マフラー
・アイスクリーム
・タバコ
・泊まる場所
・観光案内
などなど、交換したものは多岐に渡りました。
以上により、貨幣の価値としては5円である5円玉も、
5円玉の魅力を“価値”として伝えることにより、
国や人によっては、5円以上の価値を見出してくれ、
積極的に交換してくれることが分かりました。
このようにして、ビジネスにおいても、
商品やサービスの価値を伝えることができれば、
顧客は喜んで商品の魅力を理解し、
喜んで商品を購入してくれます。
顧客を教育することが出来れば、値下げなどに走らなくても、
売上をアップさせることができるようになるのです。
ジェイ・エイブラハムも価値を伝えることの重要性について
「顧客教育」のテーマで以下のように語っています。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
“『顧客を教育することができれば利益は急増する』
教育とはとても力強いマーケティング手法だ。
見込み客には（商品やサービスのポジティブではない点、
欠点なども幾つか含め）商品の全てを教育することで、
現在の2倍の見込み客に販売することができるだろう。
顧客を教育する、このたった一つのコンセプトが、
競合に打ち勝つ絶大なアドバンテージとなるのだ。”
『エイブラハム・マーケティング・バイブル1』(Mr.X著)
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
もし、あなたの商品やサービスに
興味を持ってくれる人がいたとしても
なかなか購入まで至らないという場合は、
価値を伝えきれていないのかもしれません。
そういった場合は、まずは価値を適切に
伝えられているかどうか見直してみて下さい。
それが、あなたの売上アップに
繋がることになるでしょう。