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マーケティング 販売方法

「マーケティング」自社商品を別の角度から見直し宣伝する方法

2019/01/26

本日は『糸で切れるロールケーキ』と題して、

中小・零細企業が身につけるべき
PRに関するヒントをお話ししたいと思います。

『糸で切れるロールケーキ』

と言えば、

和菓子屋「叶 匠壽庵」が提供する、
以前、大ヒットしたロールケーキです。

この商品、

元々は2006年から販売されている、
「叶ロール」というケーキなのですが、

この叶ロールが以前、

『糸で切れるロールケーキ』
と名前を変え、リリースされました。

ポイントは、

・切り分ける手間がかからない
・包丁よりもきれいに切れる

というもので、これまで顧客が
ロールケーキに抱いていた

・包丁がないと切り分けることができない
・そもそも上手くキレイに切れない

という不満の声に応える形で
リニューアルされたロールケーキです。

このロールケーキ、
ケーキ自体は全く以前と同じ物なのですが、
ケーキを包んでいるシート変化がありました。

シートには、均等な間隔で
細い糸が貼り付けられており、

この細い糸をシートからはがし
あとは両側から糸を引き絞るだけ。

手間をかけず均等なサイズに
ロールケーキが切り分けられるというわけです。

しかしこのロールケーキ、
切り方に新規性はあるものの、

これまでも同じ味、
同じ商品で販売されていたので

“ケーキそのもの”という点では、
何の目新しさもありません。

しかし、この商品がリリースされるや否や、
多くのメディアが取り上げ、

発売開始約1カ月後には
前年比123%の売り上げを記録しました。

このロールケーキのリリースに
隠されたヒント。

それは、

■ロールケーキそのものを変えたわけではない

ということ。

この叶ロールは2006年からの
ロングラン商品。

ロールケーキだけを見れば、
メディアがこぞって取り上げるほどの
ニュース性はありません。

しかし叶ロールは、

商品はそのままに、
その打ち出し方を変えました、

ロールケーキの新しい食べ方を
提案し、

顧客がロールケーキに持っていた
『不満』を解消したのです。

私たちのような中小・零細企業は
いつでも新しい商品を作り続けられるほど、

そして商品を作った後に
多額の資金を投下してPRできるほど、

潤沢な資金はありません。

では、いかにしてお金をかけずに
自社の商品をメディアに出すか。

そこで重要なことが

自社の商品はそのままに、
別の角度からその商品を見直すことなのです。
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■売り方、打ち出し方を変えることは
できないでしょうか?

■少しの変化を加えることで、顧客が持っている不満を
解消できる商品にはならないでしょうか?

■新しいライフスタイルや
使用方法を提案することはできないでしょうか?

ぜひそうした視点で、
自社の商品を再度見直して頂ければと
思います。

きっと思わぬヒントが隠れていると
思いますよ。

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