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原田武夫のマーケット国内外情勢

我が国の金融庁が仮想通貨取引について登録制を義務付けへ

2016/09/27

~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~

⇒“今日の焦点”はズバリ:
 「我が国の金融庁が仮想通貨取引について登録制を義務付けへ」です。

⇒その理由は……:
 ─国家の三大高権(Hoheitsrechte)。
  それは「外交権」「警察権」そして「通貨高権」です。

 ─基本的にそれら以外は不要なのです。
  事実、これらに絞り込んだ国家運営が行われてきたのが「夜警国家」です。

 ─逆に言うならばこれらを絶対に国家は手放さないのです。
  事実上これらを妨げる動きが出てきたらば徹底して阻まれます。

 ─いかなる実力をもってもそうするのです。
  なぜならばこれらは国家にとってレゾン・デートルだからです。

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ビットコインなどの仮想通貨取引に注目が集まる今。

我が国の金融庁が規制に乗り出すと報じられています。

その取引については登録制とするというのです。

我が国政府がどれだけこれを深刻視しているのかが分かります。

ここで見られる焦燥感が一体何によるのかがカギです。

これから何も起きないのであれば、こうは動かないからです。

仮想通貨とは要するに通貨が持つ3大機能の中、「価値保蔵」と言う機能を
インターネット上に預けることを意味します。国家とは無縁の場所に、です。

したがって仮想通貨は国家の「三大高権」と真正面からぶつかるのです。

だからこそ国家の側も必死にならざるをえません。

しかしグローバリストの側からすれば逆なのです。

国家の存在そのものが無用であると考える以上、仮想通貨を推進します。

グローバリストと国家の番人たち。

この2つが私たち日本人の目の前で激突し始めています。

どちらが勝利するのか。

あるいは「漁夫の利」を誰かが得るのか。

引き続き要注目です。


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