スペインでセファラディであるユダヤ人への国籍付与を検討
2016/09/27
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「スペインでセファラディであるユダヤ人への国籍付与を検討」です。
⇒その理由は……:
─世界には3つの層があります。
表の世界、裏の世界、そして闇の世界です。
─国民国家の世界がいわゆる「表」です。
その枠組みの中で私たちは普段暮らしています。
─しかしそれを越えた世界が2つもあるのです。
その「裏」の世界に相当するのが民族的な連帯です。
─一見すると互いに争いあっているように見える集団。
その間に実のところ血の同盟があったりもします。
─世界史の転換点においてはこれが噴出して来るのです。
もっともそれまでの流れを学んでいる人しか理解出来ません。
─つまり「歴史」を徹底して学んでいるからこそ、現実が見えるのです。
民族的なネットワークを知らずに動くものは大変な目に遭って行きます。
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スペインでユダヤ人のいわゆる「セファラディ」が優遇されつつあります。
その一員であることを立証すれば国籍を付与するというのです。
このことは私たち日本人にはなかなか理解しづらいことです。
なぜ当然自国人ではない特定の民族集団を優遇するのか、分からないのです。
もっとも歴史を紐解いたことがある者はこのことの重みを知っています。
なぜならば世界史を今動かす3つの原動力の一つがこれ、だからです。
セファラディとアシュケナージ。
この2つが角逐しているのが世界の現実なのです。
それではなぜ、スペインはこのセファラディをあらかさまに優遇するのか。
対するアシュケナージについてはどうするのか。
はっきりと「価値判断」が見え始めています。
これがやがて歴史の断層を創り出す大きな力となります。
そう、いよいよ始まったのです。
「表」だけではなく「裏」すらも現れる時代が。