S&Pがポンドの準備通貨としての性格の希薄化を指摘
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「S&Pがポンドの準備通貨としての性格の希薄化を指摘」です。
⇒その理由は……:
─私たちは普段、「居所はそう簡単に変えない」と思い込んでいます。
島国であるからこそ、の発想です。
―なぜならば「居所がそもそも存在しない」集団も世界史上いるからです。
ユダヤ人たちがその典型です。
―居所が一定である集団と、一定ではない集団。
自ずから発想から行動まですべてが異なっています。
―そして金融マーケットとは基本的に「居所」を前提としないのです。
地域的な偏在性を貫くところに、利益が創出されます。
―そのことを認識しないと全てを見誤るのです。
なぜならば近現代の歴史は「居所の無い者の歴史」だからです。
───────────────────────────────────
[ad#smallbanner]
───────────────────────────────────
イギリスのポンドが準備通貨としての性格を失いつつあります。
いわゆるBREXITを前にして、そう叫ばれ始めています。
「大英帝国の凋落」を語るのは簡単です。
しかし、本当にそれだけでしょうか。
近現代の歴史の基本はイギリス、さらにはロンドン・シティなのです。
そしてそこに巣くっているのは居所の無い者たちです。
必要とあらばどこへでも行き、何でもする。
そうすることで生き残ってきたのが彼らなのです。
それでは「凋落する英国」の向こう側に本当の絵柄は無いのでしょうか。
ポンドが収縮し、それで終わりになるだけなのでしょうか?
そこで見ておくべきなのが人民元の隆盛ぶり、なのです。
誰があれをそこまでにしたのか。
ロンドン・シティ、です。
・・・ということは?
「二人羽織り」戦略を知る必要があります。