サウジアラビア国王が訪問したオバマ米大統領を出迎えず
2016/09/26
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「サウジアラビア国王が訪問したオバマ米大統領を出迎えず」です。
⇒その理由は……:
─今、目の前で起きていることの基本的なモチーフ。
その一つが「アラブからの訣別」です。
─一見するとグローバル社会は一致団結しているように見えます。
しかしその実、それを割くいくつかの断層があるのです。
─その一つが米欧、すなわち西洋キリスト教文明とアラブとの対立です。
そのクライマックスがかつての「十字軍」でした。
─そして時代が経ち、米欧はアラブを認めたかのように見えます。
「石油文明」へと世界を誘導することによりアラブは豊かになりました。
─そうした「友好」というジェスチャーは果たして永続的なのでしょうか。
当のアラブの側が非常に猜疑心を抱き始めています。
─何せ、かつては血で血を洗う闘争をした間柄なのです。
このまま「何も起きずに友好が保たれる」とは信じられないのです。
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オバマ米大統領がサウジアラビアを訪問しました。
その際の接遇が「問題視」され始めています。
サウジアラビアのサルマン国王が出迎えなかったのです。
これはここ近年無かったことです。
なぜなのか。
米国とサウジアラビアの間にどの様な隙間風が吹き始めているのか。
その結果、米国、そして「西洋文明」はアラブをどうしようとしているのか。
これに対して、かつてとは違い強大なアラブの側がいかなる反発をするのか。
世界史がいよいよ動き始めています。
しかも政治・外交安保は表面的であり、その実、厳密な経済利得があるのです。
「誰」にとっての「どれくらい」の利得なのか。
何がそこから生み出されることになり、何が崩されるのか。
要注目です。
そして反射的効果として「我が国の平和」が突出していくのです。