ドイツにおいて『シリア難民』が殺害される
2016/09/27
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「ドイツにおいて『シリア難民』が殺害される」です。
⇒その理由は……:
─スケープ・ゴートという言葉があります。
どうにもこうにもならなくなった瞬間に全ての責めを負わされる存在です。
─人間集団は常にこれを必要としています。
「自責」ではなく、「他責」だからです。
─すなわち誰か他の者に原因・責任を求めるのです。
それこそが問題であることに気付こうとはしません。
─経済不況ともなるとこれが社会現象になります。
そして「他責」を求める声は遂に実力を伴うようになるのです。
─さらにそれだけではありません。
怒涛の流れにそれがなった時、ついには「大量虐殺」となります。
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ドイツの難民収容所で「事件」が発生しました。
“シリア難民”が1名遂に殺害されたのです。
容疑者はドイツ人であると考えられています。
「追い出す側」が「追い出される側」の命を奪ったのです。
もっともこれでストーリーが終わるわけではないのです。
概して言えば「外国人排斥運動」の萌芽に過ぎません。
しかも対象は「原因者」でもないのです。
むしろ誰からも認められる「原因者」がこれから探されるはずです。
「反ユダヤ主義」という伝統の根源がここにあります。
「上げ」の担い手であるユダヤ人に対して「下げ」の理由を求めるという。
全てはここから始まります。
「大虐殺」の崖っぷちに、私たちは立ち始めています。