フェイスブックCEOが時価5.5兆円相当の自社株を寄付
2016/09/27
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「フェイスブックCEOが時価5.5兆円相当の自社株を寄付」です。
⇒その理由は……:
─マーケットにおいては「フェイスの良い人物」という言い方があります。
実際には何もせず、しかし対外的な代表の役割だけをする人物です。
─無論、表向きはそれらしい説明をします。
「創業」の努力についてもアピールします。
─しかしいかんせん無理があるわけです。
「一人」で出来るわけはないのです。
─そうである以上、背景装置が必要です。
そしてこれを支える強大な人脈も不可欠なのです。
─これら全てが支える中で舞台は素早く進展していきます。
そこで役者として演じ切るのが「フェイスの良い人物」なのです。
─しかしながら舞台が終われば、要するに無用となるのがこの人物です。
それ以上でも、それ以下でもない、ただそれだけの人物です。
─そうであるにもかかわらず、その場に居続けるとどうなるか。
「淘汰」の嵐にさらされることになります。
─そうなる前に脱兎のごとく逃げる。
しかも当然の報酬を得る形で。
─これが王道なのです。
「フェイスの良い人物」の末路は常にそうです。
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ザッカーバーグ・フェイスブックCEOが巨額な寄付をアナウンスしました。
保有している自社株の99パーセントを寄付するというのです。
「ギフト・エコノミーの始まりだ」などと称賛する声があります。
これは全くもって現実を知らぬ者の戯言です。
今、国際金融資本は「包含的資本主義」を盛んに説いているのです。
つまり「儲けたらばその分、社会・政治に還元せよ」というのです。
当然これまでもかなりの金額でCSRは行われてきました。
これを遥かに超えるレヴェルで行えというわけです。
多くの企業が逡巡する中、さっそうと動き出した男がいます。
ザッカーバーグ・フェイスブックCEOです。
彼はそうすることできっちりと役割を果たしたのです。
そしてしっかりと「社会的名声」という対価を得ました。
決して「ギフト・エコノミー」などではないのです。
「フェイスの良い人物」の役割が着実に執行されただけなのです。
それが真実です。
逆らうことが出来なかっただけなのです。
誤解しては・・・なりません。