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原田武夫のマーケット国内外情勢

欧州中央銀行があらためてEU財務省構想を提案

2016/09/27

~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~

⇒“今日の焦点”はズバリ:
 「欧州中央銀行があらためてEU財務省構想を提案」です。

⇒その理由は……:
 ─「集合と離散」
  この対立軸が社会、そして森羅万象の一つの基本です。

 ─その間を揺れ動いているのが全ての実態なのです。
  米欧の統治エリートたちはそのことを熟知しています。

 ─つまり、どちらかに偏るということはあり得ないのです。
  そして偏より始めたらば、早速是正します。

 ─その時の動きは実に容赦ないものになるのです。
  全てを吹き飛ばす動きになります。

 ─現在のトレンドは全体として「離散」です。
  デフレ縮小化を食い止めるため主体を増やすべきだからです。

 ─こうした大流に逆行することは出来ません。
  そこで起きるのは「淘汰」のみです。

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欧州中央銀行(ECB)があらためて提案をしたといいます。

EU財務省をつくるべきだというのです。

金融政策については事実上、統一されているのが欧州です。

通貨政策についてもそうです。

ところが財政政策についてはそうなっていません。

だからこそ、ギリシア問題が生じるのです。

当然、そうなってくると「一つの財務省を欧州で」となります。

しかしそうならないのです。

なぜならば国家財政は理性ではなく、国民の「欲望」によるからです。

それを一つにまとめることは基本的には不可能です。

そして基本トレンドは現在、「離散」なのです。

これにも反しています。

そうである時、なぜあらためて“この提案”なのか・・・。

その本当の意図は何なのか。

欧州の動きに注目です。

「本当の目論見」が焦点です。


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