イングランド銀行が金融緩和を見送る展開
2016/09/26
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「イングランド銀行が金融緩和を見送る展開」です。
⇒その理由は……:
─「高貴な嘘(noble lie)」という言葉があります。
米欧の統治エリートたちが統べるためにつく嘘のことを指します。
─表向き見えていることとは違う真意で事態が動くことを指すのです。
もっとも多くの場合、私たちは気づきません。
─なぜならば実に「納得のゆく説明」がなされるのが常だからです。
その結果、私たちは因果関係について納得してしまいます。
─しかし実際には違うのです。
偶然は「必然」であり、かつ「意図」と「戦略」が背後にある。
─そのことを知らなければ何も始まりません。
結果として統治エリートの立場だけは守られるのです。
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イギリスのイングランド銀行が金融緩和を見送りました。
「BREXIT」によって、今回は緩和策をとると見られていました。
そうであるが故に、驚きをもって迎えられています。
「BREXITによる不安で景気が悪くなるのに何故」というわけです。
大事なことはまず実態を見ることです。
なぜならばイギリスのポンドは主要通貨との関係で暴落しているからです。
つまりポンド安が実現されているのです。
輸出ドライブがかかることになります。
したがってこうも言えるのです。
「BREXIT騒動によって、実はイギリスは裨益している」と。
その上で屋上屋になる金融緩和を行うはずもありません。
だからこそ今回の「決定」となったと考えられるわけです。
「欧州情勢は複雑怪奇」
そう嘆じている暇はないのです。
なぜならば現実は着実に動いているからです。