ダニエル・バレンボイムがイランにおけるコンサートで指揮
2016/09/27
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「ダニエル・バレンボイムがイランにおけるコンサートで指揮」です。
⇒その理由は……:
─芸術と金融。
両者は切っても切れない関係にあります。
─一般に芸術家はマネーに疎いと考えられています。
それはそれで意味があるのです。
─なぜならば彼・彼女らが体現している「価値」を評価するのが金融だからです。
自らの価値尺度を持たない芸術家の方が便利なのです。
─金融の側はそうした芸術家たちに「値付け」します。
値付けは無限大の規模にまでなされ、「巨匠」が誕生します。
─それに依って立っているのが芸術家の「名声」なのです。
一度この道に入るとシステムの一員として生き続けることになります。
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名指揮者ダニエル・バレンボイムをイスラエルが批判しています。
宿敵イランで指揮をすることが判明したからです。
世界的な指揮者がこうした反応を予期しなかったはずがありません。
それでもなお、どうして「こうした愚行」に出たのか。
理由はただ一つ。
「より大きなもの」へのコミットメントなのです。
「より大きなもの」から指示があった。
だから名指揮者は否応なく動かなくてはならないのです。
明示的な指示でなくても良いのです。
「示唆」「兆し」が分かることが、結果的にその名声を守ることなのです。
「より大きなもの」の意思がそこにはあります。
いつまでイスラエルが堪えられるか。
いよいよ、です。