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原田武夫のマーケット国内外情勢

オーストリア・ウィーンで10歳の少女が難民にプールで暴行される

2016/09/26

~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~

⇒“今日の焦点”はズバリ:
 「オーストリア・ウィーンで10歳の少女が難民にプールで暴行される」です。

⇒その理由は……:
 ─「憎しみ」はどこからやって来るのか?
  端的にいうとそれは嫉妬からです。

 ─それでは嫉妬とは何から生じるのか。
  「他者と比較されることに対する恐怖」なのです。

 ─常に他者がいる。
  その他者との比較でしか自分を見ることが出来ない。

 ─そうした状況においてのみ、憎しみは生まれるのです。
  逆にいうとそれでしかないのです。

 ─憎しみはしたがって消すことが出来ます。
  他者ではなく、己に目を向けることによって、です。

 ─窮極において全てが己に収斂するという認識。
  これがあって初めて、憎しみによって囚われなくなります。

 ─心の静謐さはそこから来るのです。
  その意味での「単視眼」によってだけ、なのです。

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オーストリアのウィーンで10歳の少女が暴行されました。

プールで、イラク系難民によって、です。

現地では大変な議論になっています。

「これ以上難民を受け入れるな」というのです。

難民問題の根底には、他者、しかも己とかけはなれた他者がいます。

そうした絶対的な異物を如何に取り扱うべきなのか。

異なる他者同士がいがみ合うというやり方もあり得るのです。

その結果、生じるのが際限のない憎しみです。

憎しみは暴力を生み、やがて全てを破壊します。

そのことが一体誰にとって利益になっているのか。

冷静な眼差しが必要です。

己への回帰が必要です。

それこそが・・・今、必須とされている人間性、なのです。


-原田武夫のマーケット国内外情勢