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週末だけのグローバル投資コラム

米国の分断と世界の混乱 (81)英トラス政権、バーンズ議長の轍を踏むか

ほぼ同じ内容の動画はこちら ↓↓↓

2022年09月30日20:53
投資戦略動画(公開用)20220930(21分)
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51283267.html

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【公開用アップデート概略】
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1. ロシア、ウクライナ4州併合で緊張高まる
2. こんなときに「偶然」ガスパイプラインが爆発
3. 英トラス政権、バーンズFRB議長の轍を踏むか

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関連リンク
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ロシア、「併合」強行へ ウクライナ4州で全土の14%
2022年9月28日 20:53 (2022年9月29日 4:22更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR279790X20C22A9000000/

プーチン大統領 “ロシアが4州を併合” 30日に文書に調印へ
2022年9月30日 6時03分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220930/k10013842811000.html

2022年9月29日 11:02
“住民投票”ウクライナ4州で「ロ軍への動員」も……男性は州外に出れず 一方、専門家「冬にヘルソン州奪還の可能性」も
https://news.ntv.co.jp/category/international/c68fbe252040422b83ffc77e3d50618b

ロシアガスパイプラインの「前例ない」損傷、破壊工作の可能性
2022年9月27日 17:44 JST 更新日時 2022年9月27日 21:29 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-27/RIUZZCDWRGG001

2022年9月28日12:37 午前
ノルドストリーム付近で26日に爆発音を観測、地震計でも振動2回
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-energy-seismograph-idJPKBN2QS1CG

ロシアとドイツ結ぶパイプラインでガス漏れ 原因に関心高まる
2022年9月28日 17時58分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220928/k10013839561000.html

英国が25.5兆円経済対策、1972年以来の大型減税−通貨と国債急落
2022年9月23日 19:23 JST 更新日時 2022年9月24日 3:48 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-23/RINOOPT0AFB601

英ポンドが最安値、追加減税方針でフラッシュクラッシュか
2022年9月26日 10:08 JST 更新日時 2022年9月26日 15:08 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-26/RISL5HDWX2PS01?srnd=cojp-v2

川田重信のありがとうアメリカ株式
スタグフレーション(前編)【大倉真のアメリカ株式40年投資】
2022/09/20
https://www.youtube.com/watch?v=mL5vVW87BaU

川田重信のありがとうアメリカ株式
スタグフレーション(後編)【大倉真のアメリカ株式40年投資】
2022/09/29
https://www.youtube.com/watch?v=1Zgj6IhsdsY

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【1. ロシア、ウクライナ4州併合で緊張高まる】

ロシアはウクライナの占領地域4州(東部ルガンスク・ドネツク、
南部ザポロジエ・ヘルソン)の住民投票で圧倒的賛成を得たと表明。

それを根拠に、ウクライナ全土の14%に相当する面積をロシアに併合する方針です。

ウクライナが奪還しようとすれば「ロシア本土への攻撃」ということになり、
核兵器を使用できるというロジックでしょう。

当然、西側諸国や国連は反対を表明しています。

それを認められるのなら、核で脅しながら無限に領土拡大できるからです。

これを見て中国も真似をしたいところかもしれません。

しかし逆に住民投票によって中国が分裂するのであれば、諸刃の剣となります。

だからこそ中国はこれに積極的に賛成することなく、沈黙しているのでしょう。

ロシアは戦争で負け始め、強権を発動しはじめました。

併合予定地域の「反ロシア的」な人々を徴兵し、ウクライナと戦わせる模様です。

それに対し、自国民や国際社会の離反を招いています。

相当に追い詰められていると考えて間違いないでしょう。

【2. こんなときに「偶然」ガスパイプラインが爆発】

そのようなとき、ロシアと欧州を結ぶ天然ガスパイプライン
「ノルドストリーム」付近で強い爆発音があったようです。

ノルドストリーム1の2か所、ノルドストリーム2の1か所でガス漏れが起き、
直径1km以上にわたって海面が沸き立ってるとのこと。

おかげで欧州ガス先物は一時12%高となりました。

ただでさえ欧州の天然ガス価格は高いのに、泣きっ面に蜂です。

これについて西側では破壊工作を疑う人が多いようです。

しかしロシアであれば、栓や機械を止めれば良いだけ。

欧州がガス不足で苦しんでロシアを恨み、
利益を得る国はどこだろうと考えたところで、私は黙ることにしました。

【3. 英トラス政権、バーンズ議長の轍を踏むか】

ところがインフレ懸念の中、英トラス政権は減税に踏み切りました。

インフレ対策としては通常、金利引き上げや増税を行います。

それを逆に減税してしまうと、インフレが加速してしまうからです。

市場はそのことを懸念し、ポンドは今月の高値から一時10%超急落しました。

英国株も下落し、新興国並みの乱高下となっています。

ポンドはその後かなり戻しましたが、大量のロスカット売買が発動したことでしょう

市場がなぜこれほど慌てるかと言うと、
バーンズFRB議長(1970年2月-1978年3月)の教訓があるからです

米国ではすでに1960年代後半から賃金上昇率が5%を超え、
インフレ期待が定着していました。

しかしバーンズ議長はインフレ期待が残っている状態で金融緩和してしまい、
物価と賃金の上昇スパイラルを起こしてしまったのです。

その後、ボルカーFRB議長(1979-1987年)賃金インフレが
鎮静化するまで高金利を続けました。

おかげで米国のインフレは鎮静化し、今に至っています。

しかし米国債金利は一時15%を超え、
失業率も10%を超え、大きな痛みを伴いました。

現在FRBはその反省に基づき、
賃金インフレ期待が定着する前に抑え込もうとしているのです。

英国は正反対のことをやってしまったので、みな慌てているのです。

米国のスタグフレーションの歴史と教訓については、以下の動画が参考になります。

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川田重信のありがとうアメリカ株式
スタグフレーション(前編)【大倉真のアメリカ株式40年投資】
2022/09/20
https://www.youtube.com/watch?v=mL5vVW87BaU

川田重信のありがとうアメリカ株式
スタグフレーション(後編)【大倉真のアメリカ株式40年投資】
2022/09/29
https://www.youtube.com/watch?v=1Zgj6IhsdsY
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この動画の結論としては

「賃金上昇率が4%近辺に下がるまでは引き締めを継続する必要がある」

「それまで米国の政策金利は高止まりする可能性がある」

と言っています。

ただし私は「米国の高金利政策は外的要因によって突然に強制終了する」と想定しています。

詳しくは会員さん宛のビデオやメールで説明します。

(終)

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参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
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2022年09月30日20:53
投資戦略動画(公開用)20220930
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51283267.html

2022年09月23日08:00
【週末だけのグローバル投資】米国の分断と世界の混乱 (80)やはり出てきた模倣犯。保守派から呆れられる岸田政権
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51283180.html

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