米国の分断と世界の混乱 (44)売りにくい米株。ファクターXはHLAと交差免疫か
この2週間で、私の株式市場見通しは揺れ動きました。
11月26日(金)に「オミクロン株で売られたとは考えにくい」と言いましたが、
その土日のうち「これヤバイ」と警戒に転じました。
しかし今週の米株急反発を見て驚きました。
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現在では「米株は売りにくい」という感想を持っており、
それには4つの理由があります。
第一の理由は
(1)このチャートの形は下げにくい
ということです。
残りの理由(2)(3)(4)は、会員さん向けのメールや動画で解説します。
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米株が急反発した理由の一つは、
「オミクロン株はたいしたことがない」という説が広がったからです。
「ワクチン代わりの救世主」という人までいます。
それはありえない話ではありません。
たとえばオリジナルSARS(2002年11月-03年07月)が突然消滅したのは、
「無害化する方向に変異した」という説があります。
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また日本では、夏に猛威を振るったデルタ株が消えたように下火になりました。
理化学研究所(理研)は今週、以下のような発表をしました。
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「風邪を引き起こす従来のコロナウイルス」と
「新型コロナウイルス」の抗原部位(エピトープ)を調べたところ、
極めてよく似たものがあることを発見。
そのエピトープは日本人の6割近くが持つHLA-A*24:02型によく結合する。
HLA分子はあらゆる細胞にある。
それがウイルス感染したと認識するにはHLA分子がエピトープと結合する必要がある。
するとキラーT細胞が活性化して増殖。細胞ごとウイルスを破壊する。
つまりこのHLA分子を持っており、普通の風邪を引いたことがあれば、
交差免疫が働いて新型コロナウイルスを撃退できるということ
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これは日本人の抗体価が低くても、
新型コロナウイルスが感染拡大しない事実を裏付けるかもしれません。
「これが日本のファクターXなのか?」と話題になったのです。
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弊社はすでに1年半前の2020年5月に
「日本で感染が少ない理由はHLAハプロタイプと交差免疫ではないか」
とブログ・メルマガで指摘しました
当時は交差免疫という言葉を知らなかったので、
「HLAハプロタイプ仮説」と「SARS類似抗体仮説」としています。
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2020年05月13日01:03
【週末だけのグローバル投資】日本・韓国・台湾・香港で新型コロナウイルスの被害が少ない理由
「HLAハプロタイプ仮説」「SARS類似抗体仮説」
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51268827.html
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もしこれが「ファクターX」なら、理研さんが裏付けてくれてうれしいです。
というのも投資家は常に先を読むので、
アカデミアの人々が証明するのを待つわけには行かないからです。
だから調査と仮説(妄想)を先走らせることが必要で、
コロナに関して私は良く当たったと感じています。
そのメカニズムと自分の思考過程を確認するのに、
このような研究は非常にありがたいのです。
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また私は、理研さんが言う「従来のコロナウイルス」が
「弱毒化したオリジナルSARS2002」だったのではないかと考えています。
これは誰かが証明するかもしれませんし、誰も研究しないかもしれません。
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しかし、だからと言って「新型コロナウイルスはもう心配無用」
というわけではありません。
強いはずの日本でも、今年の夏は医療崩壊の一歩手前まで行きました。
欧米では引き続き、感染者・重症者が増えています。
ほぼ全人類に対する無害化を期待するよりも、
これまで通り感染対策を行った方が良いでしょう。
ただし「全然安心できないけど、米株は妙に強い」
という事実は抑えておきたいと思います。
(終)
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参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
このメルマガに関連したチャートが貼り付けてあります。
会員サイトではさらに盛りだくさんのチャート集があります。
2021年12月10日21:56
投資戦略動画(公開用)20211210
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51279470.html
2021年12月06日08:00
【週末だけのグローバル投資】米株積み立ては「ツルの恩返し」。10年以上持つなら暴落しても中身を見るな!
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51279402.html
2021年12月04日08:00
【週末だけのグローバル投資】米国の分断と世界の混乱 (43)米英豪が対中情報戦を強化。緊迫する台湾情勢。
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51279383.html
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