トランプ外交の転換点 (4)焦る中国と当事者意識に欠ける韓国
2019/01/28
表面上は落ち着いていますが、水面下ではせめぎ合いが続いています。
米国が中国に対してムチャ振り+褒め殺しを続けてるのは、
- これまでの中国の無策に対する「責任の明確化」
- 敵国同士あるいは敵国内の「内部分裂狙い」
を狙った「待ちの戦略」です。
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それに対し、中国側もフラストレーションを高めています。
耿報道官は「日本も北東アジア地域の国であり、6か国協議のメンバー」だとして
「日本側が韓半島の核問題プロセスで積極的かつ建設的な役割を発揮するよう求めている」
と、これまで脇役扱いしてきた日本に責任転嫁してきました。
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中国、北朝鮮核問題で「日本が積極的役割を」
2017/04/24 朝鮮日報オンライン
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2017042402914
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米国に対しても、対中強硬派のハリス米太平洋軍司令官(海軍大将)を更迭するよう求めたそうです。
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中国、米軍司令官の更迭要求
2017年 05月 6日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/idJP2017050601001570
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中国側は否定していますが、さもありなんと思います。
「相手の人事に干渉して弱体化させる」のは全体主義国家の基本戦略です。
高圧的な企業や人物もこれをやります。
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しかしいくら中国でも、相手を相当ナメていないとこのよう内政干渉はしません。
またそのような要求をされても、普通の国であればきっぱり断るでしょう。
このような理不尽な圧力に従う先進国は、
日本ぐらいではないかと思います(あくまでイメージです)。
それをジャイアン米国に対してやるのですから、中国もかなり焦っているのでしょう。
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一方、韓国は文在寅(ムン・ジェイン)氏を新大統領として選出しました。
イメージで言うと、「元気の良い廬武鉉(ノ・ムヒョン)」という感じ。
この状況で親北・反米・反日の大統領を選ぶのですから、
韓国はいろんな意味で凄いと思います。
日清戦争・日露戦争を経て日本に併合されるまでも、
こんな感じで国家運営していたのでしょう。
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有事に備える各国に対し、韓国はどこか呑気です。
日本が渡航注意を喚起すると「いたずらに不安を煽るな」と怒ります。
しかし在韓米軍がたびたび在韓米国人の避難訓練を行っても、
「不安を煽るな」とは言いません。
フラストレーションの捌け口は、あくまで日本のようです。
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在韓米軍、米国民間人海外避難訓練を6月に実施
2017年04月24日 中央日報
http://japanese.joins.com/article/380/228380.html
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しかし韓国がいくら騒ごうと、米国はそれを無視して一歩一歩「詰めて」来ます。
日本も粛々と事務的に対応します。
中国がいくら吼えても、北朝鮮を止めることはできません。
すべては「米国の意思次第」なのです。
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米国は北朝鮮と直接交渉もしています。
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米朝、非公式接触を終了 オスロで2日間
2017/5/11 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H0W_R10C17A5000000/
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中国に責任を押し付けつつも、問題を解決できるとは端から思っていないのでしょう。
中国が北朝鮮に核を放棄させることができるなら、
米国に言われなくてもとっくにやっているはずだからです。
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北朝鮮が現実に核を放棄しない限り、
あるいはトランプ大統領が丸め込まれてヘタレない限り、
武力行使は不可避と考えます。
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