(2)NISAが持つ「2つの大きな弱点」と最適な銘柄
2019/01/28
NISAが持つ「2つの大きな弱点」とは何か?
NISAに最適な銘柄群とは?
それが投資家の「資産額」「仕事上の立場」「性格」によって変わる可能性があるのはなぜか?
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このシリーズでは拙著
「ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇2016(東洋経済新報社)」
から一部を抜粋して紹介します。
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第1章 個人投資家の税務戦略10カ条
第1節 NISA(ニーサ)の悲劇
NISA口座開設を前に、俺は迷っていた。
自分の金融資産、約300万円のうちどの部分にNISAの非課税枠を使うかである。
資産配分は決まっている。
まず、いつでも換金できる円MMFに100万円。
着実に成長が見込める手堅い株に100万円。
そして大ホームランを狙う銘柄に100万円だ。
考えたあげく俺は、NISAを大ホームラン狙いの銘柄のために使うことにした。
「ウハウハシステムズ」-----
この株なら5年のうちに2倍ぐらいにはなっているだろう。
いや、ひょっとすると10倍以上になるかもしれない。
もし1000万円の利益が出たとしたら、2割にあたる200万円が非課税になるのは大きい。
俺は期待に胸を膨らませ、NISAを申し込んだ。
…そして5年後、俺はとある税務相談窓口にいた。
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「あのー、NISAの損失90万円は損益通算に使えませんか?
株価が10分の1になってしまったんですが」
窓口の担当者は、事務的な視線をチラリとこちらに向けて答えた。
「使えませんね、残念ながら」
「で、こちらの株の売却益と配当80万円からは、16万円の税金が取られると。
私はトータルで10万円の損をしているのに、さらに税金を16万円払うわけですよね」
「そうなりますね」
「ひどいと思いませんか? 損をしているのに税金を取られるなんて」
「実際に非課税の恩恵を受けている人もいるのですから、あなたの都合で文句を言われても困ります。
失礼ですが、確実に儲かる株を選んでNISAを使えば良かったんじゃないですか?」
「確実に儲かる株がわかるなら誰も苦労はしないと思いますが…。」
「もし損失を取り返したいのであれば、同じ株を同じ株数だけ今年のNISAで買えばいいじゃないですか。
非課税投資をあと5年継続できる上に、空いている90万円の枠で別の銘柄を買うことができます」
「しかし今回のNISA枠では、損益通算できない損が確定してしまいますよね。
後でその損失を同じ銘柄で取り返そうが、違う銘柄で取り返そうが、もはや関係ありません。
損をしても損益通算や損失の繰越しに使えないのでは、金融一体課税に逆行しているように思えるのですが」
「せっかく非課税なのですから、ルールを良く理解してから投資戦略を実行してください。
あなたが投資戦略を間違えて余分に税金を払っても、結果が出た後ではどうしようもありません」
(中略)
しかし実はNISAと2016年の税制改正を良く理解していれば、この悲劇は避けられました。
相談窓口の対応は冷たいように見えますが、言っていることは正論です。
初心者が価格変動の大きい銘柄をNISAに入れてしまうのは大きな戦略ミスなのです。
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