米中協議も英国EU離脱も「グダグダ長引く」ことを織り込み済み
米中協議は「最終段階」と言われ、英国EU離脱も10月末に延期されました。
弊社はいずれの材料もあまり重視していませんが、
市場の動きもそんな感じです。
グダグダになって時間がさらにかかることを見越して、
別の材料で動いているのでしょう。
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ムニューシン米財務長官は「執行の仕組みでほぼ合意した」と
発言したそうです。
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ムニューシン米財務長官:米中は合意条件執行の仕組みで「ほぼ」一致
Bloomberg 2019年4月11日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-10/PPRJEB6JIJV001
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しかし「約束を2025年までに履行する」という中国の主張は、
「トランプ政権のうちはやる気がない」という意味。
そこまで時間稼ぎをして、情勢をひっくり返そうという戦略でしょう。
米国がそれで納得するとは思えません。
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また新華社通信によると、
「技術移転」「知的財産権保護」「非関税障壁」「サービス」
「農業」「貿易収支」「条件執行」
を網羅する合意文書について、当局者が話し合いを続けているとのこと。
要するに、最も大事な部分は何も決まっていないということです。
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一方、英国は「合意なき離脱」を回避することができました。
EUの臨時首脳会議で10月末までに離脱日を延長したからです。
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EUとイギリス、ブレグジットの延期に合意 10月31日まで
BBC 2019年04月11日
https://www.bbc.com/japanese/47889452
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EUの本音としては、英国を痛い目に会わせたいところ。
見せしめにしないと離脱者が続いてしまうからです。
しかしEU側も国内がゴタついているため、強く出ることができません。
フランスはイエロージャケット暴動やゴーン氏の不正発覚で
マクロン大統領が窮地に陥っています。
ドイツは米国から「NATOにカネを出さずにロシアと接近している」と
責められています。
イタリアはポピュリスト政権が中国の一帯一路に参加を表明し、
同盟国から懸念の声が上がっています。
他国のことを構っている場合ではないのです。
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そして市場は、それらの材料を無視するかのような動きをしています。
「米中合意が近い!」と報道されて、中国株が下げたりします。
「英国は合意なき離脱になってしまう」と懸念されても、
株価・通貨ともに動きません。
その代わり、懸念が払拭されても動きません。
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おそらく人々は、「グダグダになって長引く」ことを
織り込んでいるのでしょう。
期待もしなければ失望もしない。
あるいは懸念もしなければ、安堵もしないということです。
今は地政学的な要因よりも、テクニカルな需給の方が勝る局面と
判断しています。
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