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週末だけのグローバル投資コラム

ITバブル期との類似点 (1)米国好景気の終わりの始まり

2019/01/28

ここのところ、米国の「生産性低下」と「賃金上昇」を懸念する記事が増えてきました。

株価が史上最高値を更新する一方で、危険を感じ取っている人々もいるのです。

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米経済、生産性低下という新たな危険信号
By PAUL VIGNA
WSJ 2016 年 8 月 10 日 15:34 JST
http://jp.wsj.com/articles/SB11483107759614144642904582242592212738940
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(略)労働省が9日発表した4-6月期の労働生産性指数(速報値)は
前期比年率換算で0.5%低下した。

低下は3四半期連続。前年同期比では0.4%低下と、
3年ぶりのマイナスを記録した。

これは米国全体の企業活動が、労働者の賃金と経済成長の
いずれにとっても都合の悪い圧力にさらされていることを物語っている
(以下略)
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元FRB議長のグリーンスパン氏もそのひとり。

「金利が近く、恐らく急速に上昇し始めるだろう」と予想しています。

その根拠は「単位労働コストが上がり始め、マネーサプライの伸びが加速しているから」。

米経済が「低い経済成長」と「高いインフレ率を伴う」
「その非常に初期の段階に至ったことが明確になりつつある」と警告しました。

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グリーンスパン氏:米金利は近い将来に上昇へ、恐らく驚くほど急速に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-08-18/OC466I6S972V01
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確かに経済指標を見ると、米国の景気循環が
最終局面に入りかけていることがわかります。

というのも雇用・賃金・消費が好調な一方、
その他の指標は冴えないからです。

これは景気が成熟し、不況に入る前に起こる現象です。

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通常であればここからインフレ懸念が高まり、金利が連続して引き上げられます。

それが企業収益にダメージを与え、株価が下がります。

しばらくして需要が減り始め、景気後退が始まるのが典型的なパターンです。

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好調な雇用や賃金上昇は、警戒すべきシグナルです。

消費者の視点で見ると「好景気の恩恵がようやく回ってきた!」
と喜ぶかもしれません。

しかし経営者や投資家は「うわー、コストが上がって収益が減ったよ」
と悲鳴を上げることになります。

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企業収益が減ると、賃金を削ったり雇用を抑制せざるを得ません。

すると人々の可処分所得が減り、消費が弱くなり、
それがまた企業収益を減らします。

原油価格の上昇や、ドル安による輸入物価の上昇がそれに拍車をかけます。

株式投資は経営者視点で、景気循環の先を読んで行動しなくてはならないのです。

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米国景気は着実に、終わりに向かって動いています。

しかし今回の場合、米国株は簡単には下がらないでしょう。

それどころか、バブルが発生してとんでもなく上がる可能性もあります。

なぜなら現在のマクロ環境が、ITバブル時にかなり似ているからです。

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ワイルドインベスターズ株式会社

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