中国新型コロナウィルスの衝撃 (20)1998年と似た調整。米株はいずれ最高値更新へ
弊社はこの上昇相場が、1995-2000年のドットコムバブルと似ていると書いてきました。
途中で97-98年に見られたような新興国危機が起こり、
その後は最後の棒上げを演じるだろうと。
今回の下落のきっかけは新型コロナウイルスでしたが、市場の動きは全く想定通り。
弊社が想定したシナリオを、早回しで見ているような感じです。
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動きが速くなった理由のひとつは、ネットによる情報拡散が一般的になったことです。
もはや政府や国際機関の発表を、マスメディア経由で知るだけではありません。
いろんな人が現地をレポートしたり、データを分析したり、論文を紹介したりしています。
有識者の考えや、一般人のアイディアをシェアしています。
それらの情報のおかげで、我々は早く防御態勢を整えることが可能でした。
むしろ今はマスメディアのほうが情報が遅く、浅いと感じるぐらいです。
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理由のもうひとつは、各国がこのような危機に何をすれば良いか良く知っていることです。
特に米国の対処は素晴らしく、240兆円の財政出動を決めて現金を一気にばら撒きました。
またFRBも金利をゼロにして、ジャンク債まで買うと宣言しました。
このようなときは戦力を「逐次投入」するよりも、
やり過ぎと思えるぐらい一気にやるべきなのです。
これらはS&L危機、日本の金融危機、97年アジア危機、98年ロシア危機、
00年ドットコムバブル崩壊、08年サブプライムショックなど
過去の経験から学んだことなのでしょう。
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実のところ、新型コロナウイルスの感染拡大が止まったわけではありません。
最近は毎日7,000人近くが亡くなっています。
特に新興国への感染拡大が気になるところ。
さらに日本でも、地域によっては医療崩壊寸前のところで凌いでいます。
全く安心できる状況ではありません。
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それでも米国株は、上に行きたがっています。
これほどの財政政策と金融政策を打ったのですから、そうなるのが普通なのです。
経済指標や企業業績が悪化してもそれは「織り込み済み」。
よほどインパクトのある数字や事件が出て来ないと、米国株は下がらないでしょう。
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このようなときは、とんでもないレベルにまで株価が上昇するものです。
売る人は売り切ってしまって、あとは買う人しか残っていないからです。
「これ以上は上昇しないだろう」
「ここまで上がれば十分だ」
と思っていると、軽々とそれを超えて行きます。
米株はそれほど遠くない将来に、史上最高値を更新するのではないかと私は考えます。
（終）
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投資戦略動画（公開用）20200417
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【週末だけのグローバル投資】中国新型コロナウィルスの衝撃 (19)「広義の死者」は医療崩壊地域で死者数の2-3倍か？
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中国新型肺炎（2019-nCoV）国別対数グラフ 20200413時点 推定現有感染者数・治癒者・重症者増減など
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