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週末だけのグローバル投資コラム

中国新型コロナウィルスの衝撃 (14)ドルクランチ一服だが推定現有感染者数増加続く

中国新型肺炎(2019-nCoV)国別対数グラフ 20200324時点 推定現有感染者数など
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51267898.html

にも書いたように、新型コロナ肺炎の拡大が止まりません。

イタリアでは一日の死者が900人を超え、全世界でも2000人超。

推定現有感染者数が増えている以上、この災厄は簡単に収まりそうにありません。

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米国の感染者も毎日1万人以上増えています。

その中心はNY州であり、医療崩壊が懸念されています。

しかしペンス副大統領やNY保健当局が「入院するような場合を除いて検査するな」
と言っているのに、なぜNY州は検査を増やすのか。

武漢・大邱・イタリアなどと同じ自滅パターンに入ろうとしています。

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一方、株式市場は急反発。

信用収縮が緩み、ドル安かつ円安リスクオンとなりました。

ドル調達がしにくくなってドル高になることを「ドルクランチ」と呼ぶそうです。

その言葉を借りるなら、ドルクランチによる信用収縮は一服しています。

それによって株価も反発したのです。

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「ドルクランチ」は通貨の世界で使われている言葉のようで、
最近よく聞くようになりました。

それ以前には2013年や2008年の記事がヒットするぐらいです。

クレジットクランチは資金を貸してもらえず金利が跳ね上がったり
資産を投げ売りする現象のこと。

するとドルクランチは「ドルを貸してもらえずに踏み上がる現象」ということでしょう。

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新型肺炎の性質に関して、今週は興味深い記事が多くありました。

会員さんには毎日メールしていますが、ここでは二つだけ取り上げます。

まずは「CTスキャンによる判断」が大変有効であることが
自衛隊中央病院のレポートで裏付けられたこと。

これはネットで噂されていたのですが、みなエビデンスを待っていました。

無症状者でもそれで半分はわかるそうなので、感度7割のPCR検査よりも有効と思えます。

「やみくもにPCR検査をするより、
CTやMRIで判断してからPCRに回す」という日本のやり方が正解のようです。

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もうひとつは「BCG予防接種が新型コロナ肺炎に有効」という話。

そもそもこれは

「日本型のBCGを義務づけていた旧東ドイツ地域で感染率が低く、新型の西ドイツでは高い」

という現象から注目されるようになったとのこと。

本当に、面白いことに気付く人たちがいるものです。

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日本に有利な材料が多い気がしますが、まだ油断はできません。

首都圏での感染者数はじりじり増え、今は感染爆発のまさに瀬戸際にあります。

先週の三連休は花見をしたり格闘技イベントがあったりなどと、
気が緩んでいる感じがしました。

東京都や関東の自治体か外出自粛を要請したことは、良いタイミングだったと思います。

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東京オリンピックの延期も決まり、世界はウイルスとの戦闘態勢。

今は反発している株価も、買戻しが終われば再び下へと向かう場面があるでしょう。

弊社は各国の感染状況を分析しつつ、柔軟に戦略を組み替えるつもりです。

(終)

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参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
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気になるチャート20200327 ドルクランチとクレジットクランチ
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51267935.html

中国新型肺炎(2019-nCoV)国別対数グラフ 20200324時点 推定現有感染者数など
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51267898.html

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