中国を米金融市場から締め出すか? (1)「米国上場禁止」より「株価指数からの排除」が致命的
09月27日の米国株は下落。
「トランプ政権が米国の資金が中国に流入することを制限する方法を協議している」
との報道が嫌気されました。
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この記事のタイトルを見ただけではピンと来ません。
しかしトランプ政権がやろうとしてることは、相当にエグいです。
要するに
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(1)米国の年金は中国企業に投資させない
(2)中国企業には米国で上場させない
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ということを言っているのですから。
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米政府、投資ポートフォリオの中国流入制限策を検討−関係者
Bloomberg 2019年9月28日 3:36 JST 更新日時 2019年9月28日 9:55 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-27/PYHZJAT0G1KW01
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(略)トランプ政権が検討している選択肢には、
中国企業の米株式市場での上場廃止や、政府年金基金を通じた米国民の中国市場への
エクスポージャーを制限することなどが含まれる。
これらの実施方法に関する正確な枠組みはまだまとまっておらず、
いかなる計画もトランプ氏の承認が必要になる。
この協議に詳しい関係者1人によれば、トランプ氏は協議にゴーサインを出した。(略)
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実のところ、弊社はこのような潮流を読めていました。
たとえば8月の会員レポートやメルマガで
「WTOで新興国優遇を奪ったら」「次はSDRバスケットから除外」
「株式指数で中国本土株の組み入れを疑問視」
などと予測しています。
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優遇を剥奪される中国・韓国 (2)米中貿易戦争は「世界が破滅する」のではなく「中国だけが破滅する」
2019年08月10日07:30 【週末だけのグローバル投資】
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51263217.html
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(略)この流れで行くと、米国は2016年にIMFによって行われた人民元の
SDRバスケット採用も取り消そうとするでしょう。
通貨改革・市場改革は全く進んでいないので、大義名分は十分すぎるほどあります。
ただし欧州は中国側につきそうなので、ひと悶着あるかもしれません。
また国際機関ではありませんが、株式指数で中国本土株の組み入れを増やす動きもあります。
しかし米国経済ブロックから中国を排除する動きが進めば、
これもいずれ疑問視されるようになると思います。
各組織に潜り込んでいる親中派の人々が、それを止められるかどうかです。(略)
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実のところ、これは難しい予測だったわけではありません。
現在の米議会の方針は
「先進国の資金・技術・制度を利用して、中国共産党が利益を得ることは許さない」
というもの。
したがって中国企業の締め出しや再ブロック化は不可避ですし、
同盟国にも同じことが求められるのです。
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しかし今回のプランは、弊社の予想を大きく上回るものです。
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(1)米国の年金は中国企業に投資させない
(2)中国企業には米国で上場させない
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ということになれば、民間企業は即刻
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(A)中国株をメジャー指数から排除する
(B)投資家はその前に急いで中国株をすべて売る
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という対応をしなければならないからです。
中国への投資をやめさせるために「年金を動かす」という発想は私にはありませんでした。
米国による「中国共産党潰し」の本気度を改めて思い知った気がします。
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ちなみに
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(C)中国株を除外した株価指数やファンドを新たに作る
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という選択肢は現実的ではありません。
なぜなら米国の年金が投資しないファンドを存続させても、
他の投資家がそれを好んで買う可能性は低いからです。
特にETFなど規模の大きさがコスト競争力に直結するファンドでは、
いったん劣勢になればライバル商品に駆逐されてしまいます。
そうするよりも今の指数や投資商品から中国株だけ除外したほうがずっと楽です。
すると一部ピンポイントな指数を除き、
中国株はグローバル指数から排除されることになります。
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その意味では「米国での上場廃止」よりも「株価指数からの排除」のほうが致命的です。
この政策が実現すれば、中国株を買う先進国の人間はいなくなります。
いずれ年金やETFから大量の売りが出ることがわかっているのに、
持ち続ける馬鹿はいないからです。
するとその可能性が出て来た今の時点で、早い者勝ちで投げ売りするしかないのです。
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しかしまだ、この流れを読めていない人々も多いでしょう。
「そんなことをすれば混乱する」→「だから起こるはずがない」
という正常化バイアスで、中国投資を続ける人もいるでしょう。
またマスメディアは中国を擁護し続けるでしょうから、
危険に気付かない人も多いと思います。
それでも時間が経つにつれて気付く人が増え、
中国経済ブロックの資産価値は下落を続けると予想します。
(終)
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参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
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気になるチャート20191004
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51264240.html
パフォーマンス 2019年09月
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51264214.html
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