Apple、RIZAPから学ぶべき「選択と集中」とは?
2019/03/28
先週は大きなニュースが次々
飛び込んできました。
13日のAppleショックと
14日はRAIZAPの70億円の赤字と路線転換
両社ともこれからの次の一手が
非常に大きな意味を持ってきます。
実は2社とも既に倒産の危機に
瀕していた過去があります。
Appleは有名なので知っている人も
多いと思いますが、創業者の一人であり
当時会長だったスティーブ・ジョブズは、
取締役会で事実上の解任を言い渡されます。
その10年後にジョブズがAppleに復帰した時の
状況は10億ドルを超える赤字を抱え、
会社の資金も90日分しか残っていなかった
と言われています。
その危機的状況でジョブズが
真っ先に行ったことは「断捨離」でした。
20以上あった事業を4つだけ
残して全て手放します。
その改革はたった4半期で4,500万ドルの
黒字化という成功をもたらしました。
一方でRAIZAPは前身の
健康コーポレーション時代に
100億円の売上がわずか2年で
10億円まで下がったことがあります。
当時扱っていた豆乳クッキーを使った
ダイエットが大人気になったものの、
類似商品の登場や
「ビリーズブートキャンプ」ブーム
(懐かしい!)の影響で売上が激減して、
倒産の危機に陥っています。
RAIZAP1号店をオープンさせるのは
その危機から4年後の2012年です。
その後の躍進はご存知だと思いますが、
積極的なM&Aが歪みを生みました。
その一つの結果が今回の70億円の赤字
であり、これから「事業の選択と集中」を
進めるという報道が繰り返されています。
事業を見直すときに有効なことが
「選択と集中」です。
そしてこの「選択と集中」を徹底して、
「1位か2位になれる事業しかやらない」
という選択をしたのがジャック・ウェルチです。
1981年に米ゼネラル・エレクトリック(GE)の
CEOに就任してからの20年間一貫して増益を維持し、
売上を5.2倍、純利益を8.4倍にした伝説の経営者です。
ここで挙げた「選択と集中」はなにも
大手企業に限った話ではありません。
いつも忙しくしている社員数人の
中小企業にこそ必要な考え方であり、
一人で何でもやろうとしている
個人起業家にも有効な手法です。
是非、一度、「選択と集中」を考えてみてください。
<ジャック・ウェルチの参考本>