「マーケティング」 販促キャンペーンを行う前に知っておくべきこと。
2019/01/26
商品企画をする時、
販促方法を考える時、
新規事業を考えた時、
全く新しいものを生み出そうと
アイデアを練っていることはないでしょうか。
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全く新しい商品でなくても大ヒット商品は生まれる
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例えば、「iPhone」
それまでにはないデザインや形ではありましたが、
0から生み出した画期的な商品というものではなく、
「iPhone」はそれまでにあった電話と
音楽プレーヤーを組み合わせて創りだした商品です。
また、
サザンオールスターズやMr.Childrenなど、
長い人気を誇っている
グループの1つの特徴として、
「90%以上、同じ音を使っている」
というのです。
店舗やテレビ、ラジオなどで、
初めて聞いたとしても、
「あっ、これサザンの新曲?」
というように、歌っているグループを
すぐにイメージできることが、ヒット曲
量産の秘訣の1つなのです。
「ちょっと新しい。」
「ありそうでなかった。」
これが、ヒット商品に共通するポイントです。
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顧客の声から生まれたキャンペーン
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以前、1つのユニークな
キャンペーンが行われました。
うどんチェーン店「はなまるうどん」では
キャンペーン期間中、全国のあらゆる企業・団体が発行し、
使用期限内に使われなかった割引券・クーポンを
活用したキャンペーンを実施しました。
その名も、
「期限切れクーポン大復活祭」
ここで、注目して頂きたいのが、
自社発行のクーポンならともかく、
「他社のものまで割引対象」だったのです。
はなまる社がウェブ会員向けに行った調査において、
財布の中に割引券やクーポン券が入っている人のうち
「使用期限が切れたものがある」人は59%という
アンケート結果が出たのでした。
そこで「期限切れ割引券・クーポン券」を
有効活用してもらうことで、景気回復や利用客への
サービス提供をとの考えから、今回のキャンペーン実施に
踏み切ったとのでした。
このキャンペーンも
全く新しいものは創りだしていないのです。
ヘビーユーザー会員の協力の元、
財布に残っているゴミ同然の割引券を
自社の販促に効果的に活用することによって、
話題性を呼び、ただの割引キャンペーンをする以上の
成果を出したのでした。
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新商品もキャンペーンも意味が無い?
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マーケティングは
意識の争奪戦とも言えます。
「〇〇といえば?」
という質問で、
会社名か商品名を挙げてもらえるかどうか。
これが、鍵です。
いくら、新商品を出したとしても、
新しいキャンペーンを行ったとしても、
お客様に気づいてもらえなければ、
それは全く意味がありません。
ビジネスの成功は、
画期的な商品を産み出すことではなく
お客様の心をつかむこと。
個人の心をつかむことが結果として、
市場の獲得につながるのです。
いかにして、
「〇〇といえば?」
という質問の答えを
自社商品、自社名にすることができるか。
を、考えてみて下さい。