プーチン露大統領が対日関係について質的な発展を望むと発言
これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「プーチン露大統領が対日関係について質的な発展を望むと発言」です。
⇒その理由は……:
─全ての国には二つの統治勢力がいます。
「国体」勢力と「政体」勢力です。
─選挙で選ばれるのが後者です。
したがって普通はこれをもって「統治者」と呼びます。
─しかし実際にはそれだけではないのです。
選挙ではなく、「国の在り方」そのものを支えている勢力がいます。
─何らの法的根拠を「国体」勢力は持ちません。
それでも存続するのは「その人でなければ駄目」だからなのです。
─その意味でシンクロニシティだけがその連鎖を紡いでいます。
閉鎖的と言われますが、そもそもそれが特質なのです。
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ロシアのプーチン大統領が対日関係の質的転換を要望すると述べました。
あたかも、今、訪日に向け行っている日露交渉に関連するように聞こえます。
実際には全く違うのです。
プーチン露大統領が「相手」にしているのは最初から「政体」勢力ではない。
何かといえば、「国体」勢力なのです。
すなわち今上陛下その人です。
今上陛下に向けてのメッセージとしてとらえるべきなのです。
なぜならば「国益」を判断するのは、最後は「国体」勢力だからです。
これを取り違えて「政体」勢力の側は我が国において発言するはずです。
「プーチン特有の揺さぶりが始まった」と。
そこに浅はかさがあります。
「政体」勢力にしかなれない者の悲哀があります。
「国体」勢力の存立基盤、そしてその理由。