「マーケティング」顧客のニーズは変化する。
2019/01/27
本日は、少し趣向を変えまして、
テレビの話です。
当然、ビジネスに関する話につながります。
それは、長年必要とされてきた物やサービスであっても
時代とともに顧客ニーズが変化していくという話です。
■火曜サスペンス劇場の法則
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火曜サスペンス劇場。
通称火サス。
一時期、視聴率20%前後をキープしていた程の
人気がありましたのでご存知かもしれませんが、
一応解説させて頂きますと、1982年から2005年にかけて
毎週火曜日に放送されていた長時間ドラマ番組です。
火サスには、いくつか
わかりやすい法則があります。
例えば、このようなものです。
▼舞台は観光地のホテルか旅館
▼異常に重いガラス製の灰皿・片手で持てるブロンズ像が配置
▼断崖絶壁で衝撃の告白
▼すごく回りくどいダイイングメッセージ
▼タクシーに乗るやいなや「前の車を追ってくれ!」
▼「そういえば関係ないとは思いますけど…」といった台詞は重大ヒント
▼新聞のキャストで3、4番目の人が犯人
▼犯人とわかる前とわかった後では別人
▼探偵の「○○は復讐なんか望んでいない!」というセリフ
▼予告編だけで大体の内容は解る
ニヤリとしてしまう程にベタな内容ですが、
大体はこのような要素が、
火サスのお約束パターンです。
放送された当初は、人気推理作家や
海外ミステリーなどを原作にした濃厚な作品が多く、
莫大な人気がありました。
しかし、1990年頃からは、
安定志向となりました。
ターゲットは、50代以上の女性に絞られ、
制作も、地方の系列局が担当するようになり、
「お国自慢」が目立つようになりました。
番組サイドとしては、タイアップのため制作費用もかからず、
また、火サスのお約束パターンに当てはめていればニーズもあり安定した
視聴率を取ることが出来るため、これで良かったのかもしれません。
しかし、2003年頃から、
同じ年代をターゲットとした
裏番組の開始などを理由に視聴者離れが起こり、
最終的に視聴率の低下が止まらず、
結果的に終了となりました。
番組自体は、24年間に渡って放送されましたが、
一時期20%を超える人気を誇ったにも関わらず、
わずか2、3年で終了に追い込まれてしまったのです。
■業界の成功パターンのリスク
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全てのビジネスの業界には、
業界内で通用する成功パターンが存在します。
それを踏襲していれば安定するし、
ある程度の売上をあげることが出来る。。。。というものです。
それを破ってしまうこと自体が
タブーである場合もあるかもしれません。
しかしながら、
業界のパターンがどうだという話は、
顧客から言わせれば、まったく関係の無い話です。
市場の些細なニーズの変化が、結果的に顧客離れを起こし、
たった数年で、それまで築きあげてきたものを失う事も
多大にあり得ます。
今の業界の「勝ちパターン」。
もしあなたが、それらに習ってビジネスを
展開しているとしたら、要注意かもしれません。
従って、
業界の常識を破り、新しい顧客のニーズを創り出す
思考力をつけることが必要です。