金融機関の収益強化には統合も効果的と黒田・日銀総裁が発言
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「『金融機関の収益強化には統合も効果的』と黒田・日銀総裁が発言」です。
⇒その理由は……:
─書かれた歴史と書かれていない歴史。
大事なのは「後者」です。
─後者でも口伝の域については手も足も普通は出ません。
しかし「書かれているものの認識されていない歴史」があるのです。
─すなわち「過去に完結している」と思われてしまうのです。
その結果、誰もアクチュアリティを考えません。
─しかし実際にはその「過去」こそが「アクチュアル」なのです。
それに気づいた時にはもう遅い、というわけです。
─大事なことはしたがってただ一つ。
「書かれていない歴史」こそが重みを持つと考えることです。
─そこから全てが始まります。
本当に「全て」が、です。
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黒田東彦・日本銀行総裁が「金融機関の統合」について公言しました。
ニュートラルに聞こえますが、関係者にとっては衝撃です。
なぜならば明治時代以来、銀行は常に統廃合されてきたからです。
そもそも、銀行の大本は明治維新の際に出来た負債なのです。
秩禄公債がそれ、です。
江戸時代から切り替わる時、米をもらう武士の権利がありました。
この「石高」こそ、明治維新と共に紙切れにされたものなのです。
そしてこれをもとでに武士の商法が始まりました。
その結果、出来上がったのが無数の地方銀行なのです。
昭和金融恐慌でかなり淘汰されましたが、まだ残っています。
それをいよいよ最終的に清算し始めたということなのです。
歴史の総決算なのです。
それが見えるか否か。
・・・そこに全てがかかっています。