国際決済銀行(BIS)がエマージング・マーケット債務危機を警告
2016/09/27
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「国際決済銀行(BIS)がエマージング・マーケット債務危機を警告」です。
⇒その理由は……:
─「良い役回り」と「悪い役回り」の2つを設ける。
そしてこの2つで世界を挟み込み、コントロールする。
─これが米欧の統治エリートたちが用いている手段です。
このことをまずは踏まえておく必要があります。
─なぜならばそこに「善悪の価値判断」は無いからです。
あるのはただ一つ、フレームワークの中でのみ動きを許すことです。
─私たちはこのフレームワークの中で生きていきます。
いや、フレームワークの存在すら無意識のまま生きるのです。
─「良い役回り」の言論を絶賛し、「悪い役回り」のそれを批判します。
それを繰り返す中で人生を終えていくのです。
─しかし「真実」はその向こう側にあります。
フレームワークの外側こそが真実なのです。
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国際決済銀行(BIS)から新しい警告が発出されました。
「エマージング・マーケットが債務危機に陥る」というのです。
BISは従前よりこう警告を発して来ました。
「これから生じるのはグローバル・マーケットの暴力的な反転だ」
未だそこまでと言える事態が生じない中、アラートを発したわけです。
これをどの様に解釈すべきかが大きな焦点となっています。
大事なことはBISの役回りは言論の上で「良い役回り」だということです。
したがってその言論に感じ取れる善意もフレームワークの中でのことなのです。
むしろここで意識すべきは、より大きなこのフレームワークそのものなのです。
フレームワークの向こう側で何が本当に起きるかなのです。
本当はこれからの激変でフレームワークそのものが交換されるのではないか。
そうだとするならば、一体何が生じるのか。
いよいよ“その時”が迫る中、考えるべきことはこのことだけです。
そして今、BISの役回りの向こう側にこれがまた見え始めているのです。