クルド人がトルコ南部とシリアで勢力を拡大
2016/09/27
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「クルド人がトルコ南部とシリアで勢力を拡大」です。
⇒その理由は……:
─「元来あるべきものが手元にない」
そうした状況の時、焦燥感は徐々に高まっていきます。
─しかもこれが歴史的な流れの中での出来事になるとましてやそうなのです。
「何故に我らだけが持たないのか」ということになるのです。
─我が国は島国であり、その意味では大変恵まれています。
「国境線」がある意味、自明だからです。
─「海」によって他とは明確に区切られているからです。
しかしこれは極めて稀なことです。
─大陸においては自明な「国境」などないのです。
そこから歴史の“全て”が始まっています。
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クルド人がいよいよ勢力を拡大させています。
一時期は「イスラム国(IS)」の攻勢で縮小していた勢力が拡大に転じています。
クルド人はある一点において他の民族とは異なります。
それは「国家を持たない世界最大の民族である」という点です。
かなりの人数がいるにもかかわらずなぜか国家を持つことが出来ない。
それが故に様々な国々で大量殺戮の対象となってきたのです。
そうであるが故にかえって「国家」を求める想いが募ります。
その気持ちが実力を伴う時、戦乱が起き、歴史が動くのです。
辱められてきたクルド人が何を今後もたらすのか。
その世界史に対するインパクトは何なのか。
目が離せません。