ポルトガルで憲法上の危機が高まる展開
2016/09/27
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「ポルトガルで憲法上の危機が高まる展開」です。
⇒その理由は……:
─歴史には古層があります。
「古層」、すなわち表層に対して、その奥深くにある層です。
─通常それは目に見えることはありません。
奥深くしまい込まれています。
─ところが実際に世界を動かしているのは正に「古層」なのです。
そのため、世界システムの激変期には不意に姿を現します。
─「よく隠れし者はよく生きたり」
有名なラテン語の諺です。
─静かに、しかし全てに影響を与える存在。
それが歴史の「古層」なのです。
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ポルトガルで憲法上の危機が高まっています。
緊縮財政派が憲法との関係で問題ありと議論されているのです。
ポルトガルは非常に不思議な国家です。
「人権の第三者効」についても明文化をしたのはこの国でした。
多くの憲法学者はこれを「偶然」と扱っています。
しかし「世の中に偶然というものはない」のです。
ポルトガルが西洋文明において占めた役割を知れば分かります。
その「古層」の最たるものがポルトガルだからです。
それではそのポルトガルにおける“異変”は何を意味しているのか。
私たちの歴史感覚が問われています。