スタグフ円安の足音 (1)異次元緩和の「時間切れ」迫る
2019/01/28
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2013年4月4日に始まった異次元緩和から約2年半。
株価も資産価格も大きく跳ね上がり、企業収益は過去最高を更新するところも多いです。
「通貨価値を下げ、資産価値を上げる」戦略はまず成功したと言えるでしょう。
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一方、円安により犠牲になったものも多いです。
まず食料品価格が上がり、庶民の生活を圧迫しました。
またガソリンなど原材料価格も上がりました、
ただこれはコモディティ価格の急落という「神風」によって緩和されています。
基本的に通貨安は、輸出を中心とした大企業や富裕層をまず潤します。
賃上げや雇用拡大がないと通貨安の恩恵は庶民に回って来ません。
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日銀の国債引き受けを増やしたため、政府債務は計算する気にならないほど積み上がりました。
円が下がったためドルベースのGDPが下がり、一人当たりGDPのランキングも下がりました。
本来ならばその分、円ベースのGDPが伸びて穴埋めするはず。
ところが実質GDPは2013年第4四半期、2014年第2・3四半期(リセッション)、
2015年第2四半期とたびたびマイナスに陥っています。
急激な円安が進んだとき、成長が遅れるのはしかたありません。
しかし通貨が落ち着いていてマイナス成長では、もはや「息切れ」の気配です。
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金融緩和はしょせん「時間稼ぎ」に過ぎません。
経済的な問題は、生産性の向上で解決するしかありません。
しかしアベノミクスは異次元緩和以外の政策はほとんど打ち出されませんでした。
むしろ消費税引き上げなどを行い「格差の拡大」と「階層の固定化」を推し進めました。
有効な解決策を打ち出せないまま、「時間稼ぎ」が想定以上に早く
終わってしまいそうな感じなのです。
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だからといって、日本がいきなり破綻するわけではありません。
しかし米国経済がまだ堅調で、資源価格が安いこの時期に
「そのうち来るはずの問題」が見え始めたことに危機感を覚えます。
円安が進んでも経済は停滞し、物価だけが上がるスタグフレーション。
つまり「スタグフ円安」の足音が近づいています。
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