1ドル=106円台の円高に急転換
2016/09/26
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「1ドル=106円台の円高に急転換」です。
⇒その理由は……:
─現象には「潜象」が常に伴います。
これがまず基本です。
─なぜならば目の前で起きていることには復元力の原則が働くからです。
その結果、「逆向き」の動きを内包していることになります。
─そのことを踏まえなければ必ず道を踏み外します。
一つの方向だけで全てが進むと考えてはならないのです。
─ただしその際に気を付けるべきは、フラクタル=冪(乗則)です。
いくつかの構造が重なり合って現実になっています。
─そのため、確定的にどれか一つと決めることは難しいのです。
しかしだからといって事前に分からないわけではありません。
─あくまでもホリスティック(全体把握的)な対応が必要です。
そのことによってのみ「本当の未来」が見えます。
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先月(4月)末からいきなり為替マーケットが激変しています。
1ドル=106円台の「円高」になっています。
これを一般には目に見える出来事のせいにする論調が語られています。
「日銀の無策」、あるいは「日米通貨戦争の始まり」などです。
本当にそうなのでしょうか。
目に見える「現象」の裏側で「潜象」は無いのでしょうか。
現行のシステムであるブレトンウッズ体制の本質に立ち返る必要があります。
仮にそれが破壊される動きが見られるのであれば、当然マネーは動くのです。
そしてその動き先は「とりあえず安全な場所」です。
その結果、日本円と共に選ばれたのは一体何であるのか。
そこに「潜象」を見定める鍵があります。
それをまずは真っ先につかむべきです。