英仏海峡路線で航空機並みのセキュリティ・チェックを行う可能性
2016/09/27
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「英仏海峡路線で航空機並みのセキュリティ・チェックを行う可能性」です。
⇒その理由は……:
─ある物事には2つの側面があります。
目に見える「現象」と目に見えない「潜象」です。
─普段、私たちは現象のレヴェルで生活しています。
通常ならばそれでも全く問題は無いわけです。
─しかし動乱の時期になるとそうは行きません。
現状は1秒後には現状ではなくなるからです。
─そうなると登場するのが「潜象」なのです。
物事の本質に潜み、かつそれを根底から動かす力です。
─「潜象」は未来と直結しています。
いや、両者は同一と言っても良いかもしれません。
─したがって賢者は現象に眼を奪われません。
潜象にこそ、視線を絶えず向けているのです。
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英仏海峡を結ぶ鉄道路線のセキュリティ・チェックを厳格化すると言います。
フランスにおける国際列車でのテロ未遂事件を受けてと説明されています。
現象面では確かに納得が行く動きです。
これに対して「潜象」という観点ではどうでしょうか?
セキュリティ・チェックの過度な厳格化は自由通行を妨げます。
少なくとも時間をかけて行われるからです。
結果として英仏間のやりとりがわずかではあっても減るのです。
そしてそれが蟻の一穴となった時どうなるのか・・・。
そもそもセキュリティを調べる、とは何のことでしょうか。
かえってその情報を用いてより大きなテロも行うことが出来るのです。
したがって潜象のレヴェルでは無限大に逆向きの要素をはらんでいます。
それが最終的に私たちを一体どこへ誘うのか。
徐々に「全体像」が現れつつあります。