ブラジルにおいてルセフ大統領弾劾を下院で可決
2016/09/26
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「ブラジルにおいてルセフ大統領弾劾を下院で可決」です。
⇒その理由は……:
─「上げは下げのためであり、下げは上げのためである」
マーケット、森羅万象、そして宇宙までをも律する復元力の原則です。
─一方的に上がり続ける存在はこの世にないのです。
必ず「下げ」を伴います。
─問題はそれでも私たちは「上がる」と信じてやまないという点なのです。
下げ、すなわち”冬“への用意を怠ってしまいます。
─その結果、悲劇が生じるのです。
逆向きへと動く中、全てが淘汰されていきます。
─大事なことはしたがって復元力の原則でものを観ることなのです。
それ以上でも、それ以下でもありません。
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エマージング・マーケットの雄であるブラジル。
そのブラジルで大統領の弾劾が議会(下院)で決議されました。
国家元首が血統に依らないばあい、弾劾が行われ得ます。
しかしながらブラジルほどの大国での弾劾は稀なのです。
ブラジルはこれまで資源国としてスポイルされてきました。
国際会議に行くと上席を与えられ、満足気でした。
ところがそこから状況は一変したのです。
続く資源安の中で国民生活は困窮しています。
その結果、これまでの利権構造への糾弾が行われ始めたのです。
それがついに「大統領弾劾」として形を現したわけです。
もっともこの動きの余波は続くはずです。
とりわけリオ・デ・ジャネイロ夏季五輪は本当に行われるのか?
・・・ブラジルの「暑い季節」は続きます。