ドーハ産油国会合で“増産凍結”決定先送りを決定
2016/09/26
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「ドーハ産油国会合で“増産凍結”決定先送りを決定」です。
⇒その理由は……:
─公開情報分析(OSINT)の一つの鉄則。
それは「人口に膾炙し始めたらば逆を考えよ」です。
─すなわち、マスメディアは基本的に操作のためのツールなのです。
当事者たちはその意識がほぼありませんが、実際にはそうです。
─なぜならば、マスメディア自身は情報源ではないからです。
情報源の方が優位であり、そこに操作性があるからです。
─またマーケットへのインパクトを考えれば「激変」が最も効果的です。
そうである以上、ギリギリまで秘して公表がなされるというわけです。
─それがあえて事前に広まってしまうとなるとインパクトが減ります。
その時、「潜象は現象になってしまった」と判断すべきなのです。
─そして出て来るのはむしろ真逆の潜象です。
すなわち元来「こうなり得る」と考えた逆へと動くわけです。
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昨日(17日)、カタールのドーハで産油国会合が開催されました。
そこでの焦点は、原油増産の凍結でした。
すると事前に本邦のマスメディアでも言い出したのです。
「ここで増産凍結ならば原油価格上昇である」と。
無論、そうなる可能性もあったわけです。
しかし実際にはそうならなかったわけです。
ここから得るべき教訓はただ一つ。
「皆が語り始めたらば逆向きにむしろ動く」、です。
それではなぜ先送りにされたのか。
今起きている「現象」の向こう側の潜象を観る力が問われています。