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原田武夫のマーケット国内外情勢

我が国がイランと投資協定交渉を行う方針

2016/09/27

~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~

⇒“今日の焦点”はズバリ:
 「我が国がイランと投資協定交渉を行う方針」です。

⇒その理由は……:
 ─「高貴な嘘」という言葉があります。
  ノーブル・ライ(noble lie)とよびます。

 ─「統べるためにあえて途方もない嘘をつくこと」を指すのです。
  米欧の統治エリートたちが手段として日常的に行っています。

 ─「虚偽を語ること」は本当ならば良くありません。
  しかしなぜ米欧の統治エリートはこれを正当化するのか?

 ─その理由は「大義」にあります。
  「大義」、すなわち全体利益のためなら個別利益は捨てるというわけです。

 ─繰り返し言います。
  「高貴な嘘」というものは存在するのです。

 ─それに嵌るか否かは、究極において己の欲によります。
  欲によって中庸を失うからこそ、真意が見えなくなるのです。

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我が国がイランとの投資協定交渉を開始すると報じられています。

「イラン核合意」を受けてと説明もされています。

もっともこれは重大な罠なのです。

そのことに気付かなければなりません。

なぜならば「イラン核合意」の詳細を日本は知らないからです。

交渉当事国ではないからです。

それなのになぜ「問題はもう無くなった」と判断出来るのか。

その根拠は何なのか。

中東において大戦争が勃発すればターゲットはイランです。

その時、大規模な投資案件を動かしていればどうなるのか。

「イラン・イスラム革命」の時もそうだったのです。

最後に逃げ遅れたのは我が国の石油パイプライン・プロジェクトでした。

あの「二度轍」を踏むことになるのか。

それとも賢慮さを我が国が見せるのか。

いよいよ・・・「真実の時」が近づいて来ています


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