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頑固おやじ澤上篤人の長期投資

毎月積立投資の有用性と注意点

2019/01/28

投信の毎月積立購入という仕組みがあるじゃない。

あれって、財産づくりにものすごく有利な制度なのよ。

だから、オレんとこのさわかみファンドが日本で初めて導入したってわけ。

そんな仕組みなんて存在しなかったから、いろいろな苦労したけどね。

おそらくだが、世界にもないと思うよ。

だって、毎月積立て購入サービスを提供する投信会社の方は、
あれこれと負担がかかるからね。

でも、投資家の立場からすると、この制度は利用しない手はない、すぐれものなのよ。

いろいろな利点がある。

第1に、投資のタイミングや相場動向など気にせずに、
長期の財産づくりを進められること。

毎月決められた日に自分で定めた金額が、自分の預金口座から
自動的に引落されて、ファンド購入に向けられる。

もう、半強制的にだ。

自分で購入しようなんて思っていると、暴落相場とかに遭遇するや購入をためらってしまうもの。

どうしようかと迷ったりしてね。

ところが、積立て購入だと自動的にファンドを買ってくれるから、暴落相場でためらうこともない。

結果的に、最高の買いができてしまう。

第2に、下げ相場や暴落相場でも自動的に買ってくれることで、
投信の購入口数を大きく増やすことになる。

投信購入による財産づくりは、すでに購入した口数が多くなればなるほど、
それに基準価額を掛けた時価評価は大きくなる。

投信の積立て購入のすごいところは、下げ相場ほど強みを発揮してくれるところにあるのだ。

普通の投資では、下げ相場は嫌なものだがね。

第3に、しばらく積立て購入を続けて購入口数が積み上がってくると、
上昇相場においても平均の購入価格はゆっくりとした上昇となる。

ということは、時価と平均購入価格との差がどんどん開き、
それだけ評価益が大きくなるってわけ。

第4に、毎月1万円でも2万円でも積立て購入を続けて20年もすると、
びっくりするほどの財産づくりとなってしまう。

チリも積もれば山となるというが、本当に財産の山となってしまうもの。

こんなにも殖えるものかと驚くよ。

ひとつだけ要注意は、本格的な長期運用をしてくれる長期保有型の投信を選ぶこと。

日本の投信に一般的な平均寿命が3年ぐらいのものなどで、
毎月積立てをやってはいけない。

また、運用が相場追いかけ型の投信も敬遠しよう。

下げ相場で運用が逃げを打ったら、将来の成績向上も限定的となる。

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