個人投資家の強みとは!?
2019/01/28
セミナーなどで世界の運用者に関する質問を受けると、いつもこんな話をする。
10年経つと、当初の競争相手10人のうち、残っているのは1人か2人。
15年経つと、1人残っているかどうかの激しい淘汰の世界だよと。
こいつはすごい奴かもと思っていたファンドマネジャーが、
いつの間にか消えていなくなっている。
あるいは、次から次へとより格下の運用会社へ移っていって、
そのうち音沙汰なくなるといったケースも、うんざりするほど見てきた。
まあ、それだけ結果が求められるということだ。
これが日本のファンドマネジャーだったら、
同じ会社の他部署への配置転換で済まされようが、
海外では即刻クビである。
ところで、結果が問われるって、どういうことかわかる?
もちろん、成績が悪いからクビになるわけだけどね。
実は、上昇相場での淘汰や脱落は意外と少ない。
上昇相場でなら、アホでもそこそこの成績を出せる。
問題は、上昇相場が天井を打って下げに転じたあたりからだ。
下げ相場ともなれば、どんなに秀れたファンドマネジャーでも、
ポートフォリオ評価損の拡大を余儀なくされる。
その段階で、どれだけ流動性の高い投資を心掛けていたかが決定的な差となる。
脱落していくファンドマネジャーの多くは、
やみくもに成績を追いかけて小型株などに集中投資してきた。
それが下げ相場では、売るに売れない状況で成績悪化に沈んでいく。
一方、いつでも下げ相場での流動性を意識した運用で、
それなりの成績を出してきた連中は強い。
相場が下げに転じるや、損失計上が浅いうちにポートフォリオを現金化できる。
早めに現金化できれば、評価損の拡大を食い止められる。
つまり、評価損が膨らむ一途の競争相手との成績差が決定的となるわけだ。
ここまで書いてきて、読者の皆さん「アレッ」と思わない?
下げ相場で差がつくと言ってきたが、
そもそも下げ相場を食らわなければ文句はないのでは、
と。
実は、機関投資家の運用で一番難しいのが、まさにこの点にある。
機関投資家はいつも競争相手との成績を比較評価される。
それも、毎月毎月でね。
そうなると、上昇相場を自分の判断で途中下車できなくなるのよ。
そろそろ天井に近いと判断して売りはじめたものの、
その後も上昇相場が続くとたちまち競争相手に置いていかれる。
上昇相場で途中下車できないというのが、機関投資家、
ファンドマネジャーにとって一番つらいところと言える。
これは、年金など成績に追いまくられる運用者の宿命みたいなもの。
その点、個人投資家は楽だと思わない?
自分の判断でさっさと利益確定しておいて、下げたらまた買えばいい。
自分の投資リズムを守れるって最高の強みなんだよ。
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